わずか1000ウォンの弁護士のキャスト一覧とあらすじ徹底解説

・チョン・ジフン（ナムグン・ミン）：本作の主人公で型破りだが人情味あふれる“コスパ最高弁護士”。スーツとサングラスがトレードマークで、一見チャラついた風貌ながらも法律の腕は一級品。報酬はたったの1000ウォン。

・ペク・マリ（キム・ジウン）：司法試補（新米検事）でエリート一家出身。ジフンに反発を覚えつつも、やがてジフンの人間味と正義感に触れて成長していく役。

・ソ・ミンヒョク（チェ・デフン）：マリの同僚で検察側。知的で冷静な人物。

・ペク・ヒョンム（イ・ドクファ）：ペク法律事務所の代表でマリの祖父。家族の絆と信念を支えるキャラクター。

・サ・ムジャン（パク・ジヌ）：ジフンの事務所事務長、ユーモラスなサポート役。

・ナ・イェジン（コン・ミンジョン）：法律事務所のスタッフで温かい人柄。

・オ・ミナ（チョ・ヨニ）、イ・ミョンホ（キム・チョルユン）、チョン・ヨンベ（キム・ヒョンムク）他、個性豊かな脇役陣が物語を彩る。

主人公のチョン・ジフンは、その卓越したスキルと正義感で貧しい人たちの味方となる弁護士。常識破りな「依頼料わずか1000ウォン」という設定で庶民からの依頼を次々と解決する痛快な物語。物語序盤では法曹エリート一家のマリと法廷で衝突しつつ、やがて2カ月間の修業を経て、ジフンの事務所でインターンとして働くことになる。見栄も名声も求めず、すべてをかけて弱き人々を救うジフンの姿勢に、マリも感化されていく。

各話では、庶民の小さな困りごとから社会的不正まで幅広い事件が描かれる。元検事であるジフンの過去や彼を取り巻く人間関係が明らかになるごとに、笑いと涙、そして洞察にあふれた法廷劇となっている。ジフンのスタイリッシュなスタイル、大家のおばさんとのコメディタッチなやり取り、温かな人間ドラマも魅力だ。

韓国では2022年9月～11月にSBSで放送。全12話、自己最高視聴率は15.2％を記録。日本ではDisney+やBS放送、動画配信サービスで視聴可能。放送前は全18話の予定だったが、短縮され全12話構成に。話数変更にもかかわらず評価は高く、主演のナムグン・ミンは従来の硬派イメージから一転、コミカルで人情味のある弁護士役に挑戦、その高い演技力が視聴者の支持を集めた。

Disney+で配信後、SNSやレビューで「笑えて泣ける法廷劇」「社会の理不尽さを鋭く描く」と絶賛され、出演者の掛け合いやテンポの良い展開にも注目が集まった。

ドラマで特筆すべきは、「依頼人の弱み」に寄り添う姿勢が他作品と一線を画していること。法廷ドラマでありながら、ジフン自身の生い立ちやトラウマ、正義との葛藤が深く掘り下げられる。特に派手なスーツとサングラスに込められた彼の心情や、依頼人との些細な交流・失敗の裏に隠されたジフンの過去など、単なる痛快劇にとどまらない人間ドラマを形成している点が秀逸。

またサブキャストのバックグラウンドや、個人的なエピソードも豊富に描かれるため、法廷での勝敗だけでなく“人間の成長”や“生き方の選択”に焦点を当てている。これは多くの韓国リーガルドラマの中でも独自色が際立つ部分である。

・主人公ジフン役を演じたナムグン・ミンは、前作「黒い太陽」では肉体改造した国家情報院役だったため、本作のキャラクターとのギャップがファンから話題に。

・ジフンの小指に光る指輪や、細かいファッション、小物の意味にも伏線が多数あり、ドラマ好きなら何度も見返したくなる深い描写が散りばめられている。

・通算で2度脚本変更があり、当初から脚本家や演出陣による綿密なストーリー再構成で実現した作品とも言われる。最終話に登場する小さな少年“ゴヌ”のエピソードは、韓国国内でも多くの反響を呼んだ。