オガムド～五感度～（韓国）の出演者一覧と全エピソード魅力解説

『オガムド～五感度～（韓国）』は、チャン・ヒョク、オム・ジョンファ、キム・ガンウ、ファン・ジョンミン、キム・ギュリ（ミンソン）、シン・セギョン、ソン・ジュンギなど、韓国映画界を代表する豪華キャストが集結した2009年公開のオムニバス映画。全5編それぞれで主演級の俳優が個性的なキャラクターを熱演しています。
・チャン・ヒョク（KTXの旅人、アンサンブルの中心的存在）
・オム・ジョンファ（複雑な人間関係を描くエピソードのキーキャラクター）
・ファン・ジョンミン（事故を巡るドラマティックな役どころ）
・キム・ガンウ（病に倒れる妻を想う夫役）
・キム・ギュリ（キム・ミンソン）（映画監督パートの新人女優）
・シン・セギョン、ソン・ジュンギ（高校生カップル役でフレッシュな存在感）

男女さまざまな年代・立場のキャラクターが登場し、それぞれが”感覚”や”愛”と向き合う姿が描かれています。

本作は5つの短編エピソードで構成されています。各エピソードには個性的な主演俳優・助演俳優が配されています。

1.「his concern（彼の関心）」
・チャン・ヒョク
・チャ・ヒョンジョン
2.「Me, I’m Hero（私はここにいます）」
・キム・ガンウ（夫ヒョヌ役）
・チャ・スヨン（妻ヘリム役）
3.「33rd MAN（33番目の男）」
・キム・ミジン：キム・ミンソン（現キム・ギュリ）
・ペ・ジョンオク（先輩女優ファラン役）
・キム・スロ（映画監督役）
4.「In the End is My Beginning（終わりと始まり）」
・オム・ジョンファ（ジョンハ役）
・ファン・ジョンミン（夫役）
・キム・ヒョジン（後輩ナル役）
5.「One Fine Day（瞬間を信じます）」
・キム・ドンウク（ジウン役）
・イ・ソンミン（ユンジョン役）
・チョン・ウィチョル（サンミン役）
・イ・シヨン（セウン役）
・ソン・ジュンギ（ジェヒョク役）
・シン・セギョン（スジョン役）

各エピソードは「五感」「エロス」「愛」など異なるテーマを持ちながら、人間関係の機微を繊細に描き出します。

『オガムド～五感度～』は5人の実力派監督（ピョン・ヒョク、ホ・ジノ、ユ・ヨンシク、ミン・ギュドン、オ・ギファン）による競作オムニバスです。

各監督は「エロス」や「五感」に独自の解釈を持ち寄り、ビジュアルや脚本、キャラクター描写など細部にまで自身の世界観を投影。現代韓国社会の人間模様や、感情と感覚が交錯する様を、それぞれ異なるタッチで表現しています。

ユ・ヨンシク監督は現場のリアルな雰囲気の演出、ミン・ギュドンは男女の揺らぐ感情の描写、ホ・ジノは静謐な映像美で知られています。

本作は、同年の韓流シネマ・フェスティバルでも話題となり、各エピソードごとの映像表現の違いを観る楽しみもポイントです。

・チャン・ヒョクは本作での役作りのため、ロケ地で事前に行動パターンを徹底的に観察したエピソードが残っています。
・キム・ミンソン（現キム・ギュリ）は、本作出演後に女優名を改名。彼女の大胆な役どころは当時韓国メディアでも話題に。
・ソン・ジュンギやシン・セギョンといった若手俳優は、この作品をきっかけに注目度が急上昇し、後年の主演作につながるキャリアブレイクとなりました。

・全キャストの豪華競演もさることながら、撮影現場では世代・性別を超えた俳優同士のディスカッションが活発に行われ、即興的な演技変化もたびたび採用されたそうです。

・『his concern』の洗練された心理戦
・夫婦愛と喪失を正面から描く『Me, I’m Hero』
・映画業界を舞台にしたメタフィクション的な『33rd MAN』
・複雑な人間関係と「再生」をテーマにした『In the End is My Beginning』
・若者世代のエネルギーと不安定さが浮き彫りになる『One Fine Day』

重層的なキャスティングが物語にリアリティを与えています。好きな俳優が出演するエピソードを入口にしてみてもおすすめです。