石川凌雅の出演作品一覧
石川凌雅のミュージカル『刀剣乱舞』での活躍
石川凌雅の俳優としての本格的な活動は、2022年のミュージカル『刀剣乱舞』～江水散花雪～での肥前忠広役から始まりました。この作品は、人気オンラインゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』を原作としたミュージカルで、刀剣の付喪神である「刀剣男士」を演じる2.5次元ミュージカルの代表作として知られています。
石川は肥前忠広役として、以下の公演に出演しています。
- ミュージカル『刀剣乱舞』～江水散花雪～（2022年1月30日～3月13日）
- ミュージカル『刀剣乱舞』～真剣乱舞祭2022～（2022年5月8日～6月26日）
- ミュージカル『刀剣乱舞』 ㊇ 乱舞野外祭（2023年9月17日～24日）
- ミュージカル『刀剣乱舞』 祝玖寿 乱舞音曲祭（2024年10月19日～24日）
肥前忠広は、佐賀県の名工・忠吉の作とされる刀剣を擬人化したキャラクターで、石川はその役柄を通して歌唱力と演技力を存分に発揮しました。特に乱舞野外祭では、富士急ハイランド・コニファーフォレストという野外会場での公演に挑戦し、自然の中での迫力あるパフォーマンスで観客を魅了しました。
刀ミュ（『刀剣乱舞』の愛称）での活躍は、石川の俳優としての基盤を築き、その後の多彩な舞台活動へとつながっていきます。肥前忠広役での彼の表現力は、ファンからも高い評価を受け、彼の代表作の一つとなっています。
石川凌雅の舞台『炎炎ノ消防隊』での主演経験
2022年9月、石川凌雅は人気漫画を原作とした舞台『炎炎ノ消防隊』-地下からの奪還-で主人公・森羅日下部役を演じ、初の舞台主演を果たしました。この作品は、炎を操る能力を持つ特殊消防隊の活躍を描いたアクション性の高い作品です。
森羅日下部は、第8特殊消防隊に所属する主人公で、「悪魔の足跡」と呼ばれる特殊な能力を持つキャラクターです。石川はこの役を通して、アクションシーンや感情表現の幅を広げました。
舞台『炎炎ノ消防隊』での石川の活躍。
- 舞台『炎炎ノ消防隊』-地下からの奪還-（2022年9月17日～10月2日、サンシャイン劇場・京都劇場）
- 舞台『炎炎ノ消防隊』-五つ目の柱-（2023年3月24日～4月2日、メルパルクホール大阪・天王洲銀河劇場）
特に注目すべきは、この作品で石川が座長を務めたことです。主演としてだけでなく、キャスト全体をまとめる重要な役割を担い、若手俳優としての責任感と統率力を発揮しました。
アクション性の高い本作では、石川の運動神経の良さと表現力が存分に活かされ、原作ファンからも高い評価を得ました。この主演経験は、石川の俳優としてのキャリアにおいて大きな転機となり、その後の活躍につながる重要なステップとなりました。
石川凌雅の『ヒプノシスマイク』での山田一郎役
2024年、石川凌雅は人気音楽原作プロジェクト『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』の舞台版「Rule the Stage -New Encounter-」で山田一郎役を演じました。山田一郎はイケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」のリーダーであり、三兄弟の長男という重要な役柄です。
『ヒプノシスマイク』は、武力の代わりにラップで抗争を行う近未来の日本を舞台にした作品で、各ディビジョン（地区）を代表するラッパーたちの戦いを描いています。石川は以下の公演で山田一郎を演じました。
- 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -New Encounter-（2024年3月1日～4月7日）
- 『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』Rule the Stage -Grateful Cypher-（2024年10月4日～14日）
この役では、石川はラップパフォーマンスという新たな挑戦に取り組みました。山田一郎は冷静沈着なリーダーとしての一面と、弟思いの優しい兄としての一面を持つ複雑なキャラクターで、石川はその両面を見事に表現しました。
特筆すべきは、『ヒプノシスマイク』の舞台版が映画館でも上映される「Cinema Edit」として公開されたことです。これにより、石川の演技は舞台だけでなく映像作品としても多くの観客に届けられました。
『ヒプノシスマイク』での活躍は、石川の表現の幅をさらに広げ、ラップという新たなスキルを身につける機会となりました。この経験は、彼の俳優としての多様性をさらに高める重要な作品となっています。
石川凌雅のStray Cityシリーズでの主演クロ役
2023年から2024年にかけて、石川凌雅はオリジナル舞台作品「Stray Cityシリーズ」の主人公・クロ役を演じました。この作品は架空の都市「Stray City」を舞台にした物語で、石川は以下の公演に出演しています。
- Stray Cityシリーズ『Club キャッテリア』（2023年5月12日～21日、品川プリンスホテル ステラボール）
- Stray Cityシリーズ『Club ドーシャ』（2024年8月1日～18日、IMM THEATER・サンケイホールブリーゼ）
クロは、Stray Cityの住人であり、様々な出会いと別れを経験する主人公です。石川はこの役を通して、繊細な感情表現と存在感のあるパフォーマンスを披露しました。
注目すべきは、この舞台作品がテレビドラマ化されたことです。「Club キャッテリア〜ラグとラガ〜」として2024年4月から日本テレビで放送され、石川は舞台と同じくクロ役を演じました。これは舞台俳優としての活動から、テレビドラマへと活躍の場を広げる重要な転機となりました。
Stray Cityシリーズは、オリジナル作品ならではの自由度の高さがあり、石川はクロという役を通して、自身の演技の幅を広げることができました。舞台からテレビへと媒体を越えて同じ役を演じる経験は、彼の俳優としての表現力をさらに深めることにつながっています。
石川凌雅の2025年注目の舞台『WIND BREAKER』
2025年、石川凌雅は週刊少年マガジン公式アプリ「マガジンポケット」で人気のマンガを原作とした舞台『WIND BREAKER』で主演を務めることが発表されました。石川は主人公・桜遥（さくらはるか）役を演じます。
『WIND BREAKER』は、不良高校生たちの友情と成長を描いた青春ストーリーで、原作は人気ランキング首位常連の作品です。桜遥は孤独な不良高校生という複雑な心情を持つキャラクターで、石川にとって新たな挑戦となる役柄です。
共演には佐奈宏紀、高橋駿一、安藤夢叶、中本大賀、横山賀三、今牧輝琉、里中将道、YUKI、河野凌太、茶谷優太、髙橋果鈴といった注目の若手俳優陣が集結しています。
この作品は、石川が演劇界の若手トップランナーとして認められた証とも言える主演抜擢です。ミュージカル『刀剣乱舞』で本格的に俳優活動を始めてから、『ヒプノシスマイク』や『炎炎ノ消防隊』など様々な作品で主要キャラクターを演じてきた石川が、さらに新たな挑戦として取り組む注目の舞台となります。
石川自身も「舞台上で表現できることの限界に挑戦したい」と意気込みを語っており、これまでの経験を活かしつつ、新たな表現に挑む姿勢が注目されています。2025年の舞台シーンにおいて、最も期待される作品の一つとなるでしょう。
石川凌雅の映像作品とテレビドラマ出演
石川凌雅は舞台俳優としての活動だけでなく、映像作品やテレビドラマにも出演し、活躍の場を広げています。主な映像作品とテレビドラマの出演作は以下の通りです。
【テレビドラマ】
- 『渋谷ボーイズスクランブル』（2019年、LINE LIVE / YouTube）- 宇原総司 役
- 『箱入りミュータント』（2023年、DMM TV）- アチチ 役
- 『Club キャッテリア〜ラグとラガ〜』（2024年4月、日本テレビ）- クロ 役
- 『ゴーストヤンキー』（2024年4月～5月、毎日放送）- 千葉丈助 役
- 『青春ミュージカルコメディ oddboys』（2024年7月～、テレビ東京）- 九十九八景 役
【映画】
- 『トラウマ。～日常に潜む恐怖をあなたに～』（2024年9月公開）- 第5編「死に至る知覚と現象の法則」主演
また、舞台作品の映像化作品にも多数出演しています。
- 『ミュージカル「刀剣乱舞」 真剣乱舞祭2022 4DX』（2023年公開）
- 『ミュージカル「刀剣乱舞」（八）乱舞野外祭 特別スクリーン版』（2024年公開）
- 『「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」Rule the Stage New Encounter 【Cinema Edit】』（2024年公開）
- 『「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」Rule the Stage Grateful Cypher 【Cinema Edit】』（2025年公開予定）
特に注目すべきは、2024年の映画『トラウマ。』での出演です。これは石川にとって初の本格的な映画出演となり、オムニバス形式のホラー作品の一編で主演を務めました。舞台とは異なる映像表現での演技に挑戦し、新たな一面を見せています。
また、テレビドラマ『青春ミュージカルコメディ oddboys』では九十九八景役を演じ、ミュージカル要素を含むドラマでの演技を披露。舞台での経験を活かしながら、カメラワークに合わせた演技という新たな挑戦に取り組んでいます。
石川の映像作品への挑戦は、舞台俳優としての経験を基盤としながらも、新たな表現方法を模索する姿勢の表れと言えるでしょう。今後も舞台と映像の両方で活躍が期待される俳優です。
石川凌雅の音楽活動とディスコグラフィ
石川凌雅は俳優活動の前身として、ダンス&ボーカルグループ「スクランブルガム」のメンバーとして音楽活動を行っていました。2018年にテレビ東京のオーディション番組『ガチだん!』で勝ち抜いた6人組グループとして活動を開始し、2021年11月30日に卒業するまで、歌手としての経験を積みました。
スクランブルガム時代の経験は、その後の舞台活動において歌唱力やダンスパフォーマンスとして活かされています。特にミュージカル作品での歌唱シーンや、『ヒプノシスマイク』でのラップパフォーマンスなど、音楽的要素を含む役柄を演じる際の基盤となっています。
石川の音楽活動は俳優活動と並行して続いており、2024年には以下の楽曲にも参加しています。
- 「One Night Party」（2024年5月8日発売）
テレビドラマ「ゴーストヤンキー」ED曲
わんぱく団（石川凌雅・福澤侑・小坂涼太郎・寺坂頼我）として参加
この楽曲は、石川が出演したドラマ「ゴーストヤンキー」のエンディングテーマとして使用され、俳優としての活動と音楽活動が融合した作品となっています。
また、舞台作品においても、ミュージカル『刀剣乱舞』や『ヒプノシスマイク』など、歌唱やラップを含む作品に多数出演しており、俳優としての表現の幅を広げています。特に『ヒプノシスマイク』では、ラップという新たなジャンルに挑戦し、音楽的な表現力をさらに高めています。
石川の音楽的なバックグラウンドは、彼の俳優としての魅力の一つであり、今後も歌唱力や音楽的センスを活かした作品への出演が期待されます。
石川凌雅の演技スタイルと役作りの特徴
石川凌雅の演技スタイルと役作りには、いくつかの特徴的な要素があります。彼の出演作品を通して見えてくる演技アプローチを分析してみましょう。
まず特筆すべきは、石川の身体表現の豊かさです。バスケットボール、スケートボード、スノーボード、アイスホッケーなど多彩なスポーツ経験を持つ彼は、その身体能力を舞台上での動きに活かしています。特に『炎炎ノ消防隊』での森羅日下部役では、アクションシーンでの身体表現が光りました。
また、石川は役柄に応じた声の使い分けも得意としています。『刀剣乱舞』の肥前忠広、『ヒプノシスマイク』の山田一郎、Stray Cityシリーズのクロなど、それぞれの役柄に合わせた声質や話し方を工夫し、キャラクターの個性を引き立てています。
石川の役作りの特徴として、キャラクターの内面理解に重点を置く姿勢も見られます。インタビューなどでは、役柄の心情や背景を深く考察し、それを演技に反映させる様子が語られています。特に『WIND BREAKER』の桜遥役では、孤独な不良高校生という複雑な心情を表現するために、キャラクターの内面に深く入り込む姿勢が見られます。
さらに、石川はダンスボーカルユニット出身という経歴を活かし、リズム感や音楽的表現力も豊かです。ミュージカル作品やラップを含む『ヒプノシスマイク』などでは、その音楽的センスが存分に発揮されています。
石川の演技の魅力は、これらの要素を総合的に活かしながら、役柄に応じて柔軟に表現方法を変化させる適応力にあります。舞台から映像作品まで、媒体に応じた演技アプローチを模索し続ける姿勢は、彼の俳優としての成長を支える重要な要素となっています。
今後も新たな役柄に挑戦し続ける石川の演技スタイルは、さらなる進化を遂げていくことでしょう。特に2025年の『WIND BREAKER』では、これまでの経験を活かしつつ、新たな表現に挑む姿が期待されます。