キム・スヒョンの出演作品を徹底解説
キム・スヒョンのドラマ代表作品とその魅力
キム・スヒョンのドラマ出演作品の中で、特に注目すべき作品を厳選してご紹介します。彼の演技力の進化を時系列で追うことで、俳優としての成長を感じ取ることができるでしょう。
『ドリームハイ』(2011年)では、田舎出身の純朴な青年ソン・サムドンを演じ、視聴者の心を掴みました。この作品で、彼は歌声も披露し、多才ぶりを発揮。ペ・スジやIUなど当時人気絶頂のアイドルたちとの共演も話題となり、キム・スヒョンの知名度を大きく押し上げました。
『太陽を抱く月』(2012年)は、キム・スヒョンを代表する時代劇として名高い作品です。視聴率40%を超える驚異的な数字を記録し、百想芸術大賞TV部門最優秀演技賞を受賞。劇中で歌った「あなた一人」も音源チャートの上位を記録するなど、演技だけでなく歌でも才能を発揮しました。
『星から来たあなた』(2013年)では、宇宙人という難しい役柄を見事に演じ分け、チョン・ジヒョンとの息の合った演技で世界的ヒットを記録。この作品により、韓流ブームの火付け役の一人となりました。
最新作『涙の女王』(2024年)では、tvN史上最高視聴率24.8%を記録し、『愛の不時着』の記録を大幅に塗り替えました。財閥3世の妻を持つ法務チーム長という複雑な役柄を通じて、成熟した演技力を見せつけています。
キム・スヒョンの映画出演作品と演技の幅
映画分野でのキム・スヒョンの活躍も見逃せません。ドラマとは異なる魅力を発揮し、俳優としての幅広さを証明しています。
『10人の泥棒たち』(2012年)は、キム・スヒョンのスクリーンデビュー作として記念すべき作品です。韓国版『オーシャンズ11』と呼ばれるこの映画で、末っ子の泥棒ザンパノ役を熱演。1000万観客を突破する大ヒットを記録し、第33回青龍映画賞で人気スター賞を受賞しました。
『シークレット・ミッション』(2013年)では、北朝鮮のエリートスパイと田舎の青年という正反対のキャラクターを一人二役で演じ分けました。バカなふりをするドングと、カリスマ溢れるリュファンのギャップが絶妙で、700万人を超える観客を動員。大鐘賞と百想芸術大賞で新人男優賞を受賞し、映画俳優としての地位を確立しました。
『リアル』(2017年)は、キム・スヒョンにとって挑戦的な作品でした。一人四役を消化し、闇の世界の解決師チャン・テヨンを演じ、これまでとは異なる線の太い演技を見せました。彼自身が「20代を締めくくる代表作」と語るほど思い入れの深い作品で、やや難解な内容ながらも演技力の新境地を開拓した意欲作です。
意外な事実として、2014年の映画『怪しい彼女』にカメオ出演していることはあまり知られていません。また、2020年の大ヒットドラマ『愛の不時着』では、『シークレット・ミッション』のドング役で特別出演し、ファンを驚かせました。
キム・スヒョンの軍隊時代と復帰後の変化
韓国の男性には避けて通れない軍隊への入隊。キム・スヒョンも例外ではなく、その時期は彼のキャリアにとって重要な転換点となりました。
2017年の映画『リアル』出演後、キム・スヒョンは軍に入隊し、2019年に除隊しました。この約2年間のブランクは、俳優として、そして一人の男性として大きな成長をもたらしました。
除隊後の復帰作となったのが『サイコだけど、大丈夫』(2020年)です。この作品で、キム・スヒョンは以前とは異なる深みのある演技を披露。自閉症スペクトラム障害の兄を持つ精神病院のケアワーカー、ムン・ガンテを演じ、繊細で心に響く演技で視聴者を魅了しました。
軍隊経験を経た彼の演技には、以前にはなかった重厚感と人間的な深みが加わりました。それまでの爽やかな青年役から、より複雑で多面的な大人の男性役へとシフトし、俳優としての新たなステージに進んだことが明確に表れています。
興味深いのは、除隊直後に『ホテルデルーナ 月明かりの恋人』(2019年)と『愛の不時着』(2020年)にカメオ出演していることです。これは段階的な復帰戦略として、ファンとの再会を慎重に演出したものと考えられます。
キム・スヒョンの演技力評価と受賞歴の詳細
キム・スヒョンの演技力は、数々の権威ある賞の受賞によって証明されています。その受賞歴を詳しく見ることで、彼の俳優としての実力を客観的に評価できます。
ドラマ部門での主要受賞歴:
- 2012年 百想芸術大賞 TV部門最優秀演技賞(『太陽を抱く月』)
- 2012年 MBC演技大賞 最優秀演技賞・人気賞(『太陽を抱く月』)
映画部門での主要受賞歴:
- 2012年 第33回青龍映画賞 人気スター賞(『10人の泥棒たち』)
- 2013年 大鐘賞映画祭 新人男優賞(『シークレット・ミッション』)
- 2013年 百想芸術大賞 映画部門新人男優賞(『シークレット・ミッション』)
これらの受賞歴で注目すべきは、デビューから短期間で主要な賞を総なめにしていることです。特に百想芸術大賞では、ドラマ部門と映画部門両方で受賞を果たしており、マルチな才能を持つ俳優として業界から高く評価されています。
また、視聴率の面でも驚異的な記録を残しています。『太陽を抱く月』の40%超え、『涙の女王』の24.8%という数字は、現在の韓国ドラマ界において極めて稀な快挙です。これは単なる人気だけでなく、幅広い年齢層からの支持を得ている証拠でもあります。
意外な評価として、海外での人気も特筆すべき点です。『星から来たあなた』は中国をはじめアジア各国で爆発的な人気を博し、韓流スターとしての地位を不動のものにしました。特に中国では「都敏俊(ドミンジュン)現象」と呼ばれる社会現象まで起こしています。
キム・スヒョンの隠れた名作と意外な共演者エピソード
メジャーな作品以外にも、キム・スヒョンには知る人ぞ知る名作や興味深いエピソードが存在します。これらの情報は、真のファンなら押さえておきたいトリビアと言えるでしょう。
初期の隠れた名作:
『キムチ・チーズ・スマイル』(2007年)は、キム・スヒョンの本格的な俳優デビュー作として記録されています。シットコム形式のこの作品は、現在ではなかなか視聴する機会がありませんが、彼の原点を知る上で貴重な作品です。
『クリスマスに雪は降るの?』(2009年)と『ジャイアント』(2010年)では、主人公の子供時代を演じています。これらの作品での演技が評価され、後の大役につながったと考えられます。
興味深い共演者とのエピソード:
IUとの共演は『ドリームハイ』(2011年)と『プロデューサー』(2015年)の2度実現しており、両者の友情は業界でも有名です。特に『プロデューサー』では、実際の放送業界を舞台とした作品で、リアルな演技を披露しました。
チョン・ジヒョンとの共演も『10人の泥棒たち』と『星から来たあなた』で2度実現。年上の女優との息の合った演技は、キム・スヒョンの演技幅の広さを示しています。
あまり知られていない事実:
実は演劇出身の俳優で、2003年から舞台で活動を開始していました。この舞台経験が、後の確実な演技力の土台となっています。
また、中央大学校演劇映画学科出身という学歴も、演技に対する理論的なアプローチを可能にしており、感覚だけでなく技術的な裏付けのある演技を生み出す要因となっています。
短編映画『最悪の友達』(2009年)への出演や、『ある日~真実のベール』(2021年)のような社会派作品への挑戦も、彼の俳優としての真摯な姿勢を表しています。
最新作『ノックオフ』や今後予定されている作品群からも、キム・スヒョンが常に新しい挑戦を続けていることがわかります。
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