イジョンウンの出演作品で知る韓国ドラマ映画名脇役の魅力徹底解説

イジョンウンは2009年の映画「母なる証明」で注目を集め、その後「パラサイト 半地下の家族」（2019年）で国際的な評価を獲得。韓国映画史に残る名作で確かな存在感を放ち、他にも「焼肉ドラゴン」や「オクジャ okja」など国際色豊かな作品にも出演している。母親役や社会的弱者の繊細な演技に定評があり、その幅広さで観客の心を掴む。映画毎にまったく違う顔を見せる変幻自在さが多くのファンを魅了している。

ドラマ界でも「椿の花咲く頃」「私たちのブルース」「ロースクール」「他人は地獄だ」「今日もあなたに太陽を 精神科ナースのダイアリー」など多方面で活躍。「椿の花咲く頃」では罪を背負う母親像、「私たちのブルース」では力強くも繊細な市場で働く女性を好演。どの作品でも強いインパクトを残し、常に期待できる名脇役としての地位を確立している。

「パラサイト 半地下の家族」では青龍映画賞助演女優賞や大鐘賞女優助演賞を受賞。演技力の高さは韓国国内外で広く認められており、見る者に強烈な印象を与える。巧みな演技と存在感で“絶対に外さないバイプレイヤー”として信頼されている。エンタメ評論家やファンからも「イジョンウンが出演しているなら間違いない」と折り紙付きの評価。

医師、看護師、市場の商売人、乳母、母親、霊媒師、謎の女性まで、多彩なキャラクターを自在に演じ分けるイジョンウン。作品ごとにガラリと印象を変え、その人物が本当に生きているかのように感じさせるリアリティが持ち味。それぞれの役柄に細やかな人間ドラマを宿し、どんなジャンルでも作品を格上げする力を備えている。

インタビューでも「作品選びで最も大切なのは“物語の力”」と語るイジョンウン。芸術性よりもストーリーが持つメッセージ性や時代背景への共感を大事にすることが、観る人の心に響く演技に繋がっているという。日本の名女優・樹木希林をメンターと公言し、役者として地道に歩み続ける姿は韓国業界でも異彩を放つ存在。極度に派手な役を演じたかと思えば、静かな日常の小さな役柄にも魂を吹き込む、その誠実な仕事ぶりが業界からも高く信頼されている。