王女ピョンガン月が浮かぶ川のキャスト一覧とあらすじ詳細解説

王女ピョンガン（月が浮かぶ川）は、2021年韓国放送大賞・KBS演技大賞で複数受賞を果たした話題作。その主役ピョンガン（ヨム・ガジン）を演じるのは、圧倒的な演技力と透明感で高く評価されるキム・ソヒョン。彼女は王女・刺客カジン・母ヨン王妃の一人三役を演じきり、異なる性格と葛藤を圧巻の表現力で体現しています。共演のオン・ダル役にはナ・イヌが抜擢され、純朴で優しいキャラクターとして新たな人気を博しました。また、ライバルでありピョンガンの師匠でもあるコ・ゴン役にはイ・ジフン、策略家ヘ・モヨン役にはチェ・ユファと実力派が集結。それぞれの人物像や関係性の描き分けも大きな見どころです。
主なキャスト一覧

• ピョンガン（ヨム・ガジン）：キム・ソヒョン
• オン・ダル：ナ・イヌ
• コ・ゴン：イ・ジフン
• ヘ・モヨン：チェ・ユファ
• オン・ヒョプ（特別出演）：カン・ハヌル

王女ピョンガンの登場人物相関図やキャスト情報は、公式サイトや各局ページでも詳細に紹介されています。

舞台は紀元561年、三国時代の高句麗。第25代国王ピョンウォン王とヨン王妃の間に生まれたピョンガンが、国を守る夢と母の仇を胸に、波乱万丈な運命に翻弄されながら成長していく物語です。
物語冒頭、宮廷の権力争いによって母を失い、記憶をなくしたピョンガンは刺客カジンとして暮らすことになります。一方、「バカとして生きろ」と父から遺言を受けたオン・ダルは、非暴力・純朴な青年として慎ましく暮らしています。やがて運命に導かれて2人が出会い、王位継承と国のため、壮絶な戦いが始まります。

権力闘争、裏切り、親子・師弟の愛憎や高句麗の憂国の物語がリアルに描かれ、歴史ドラマでありながら現代にも通じる普遍的テーマも色濃いのが特徴。ラストまで息をのむ展開と美しい映像美が支持されています。

本作の魅力のひとつが、豪華キャストによる濃密な人間ドラマ。ピョンガンとオン・ダルの間には切ない恋と深い絆が描かれるほか、王権をめぐる陰謀、家臣や部族間の駆け引きが複雑に絡み合います。ピョンガンとコ・ゴンの師弟関係・片思い、へ・モヨンの策略と悲哀など、立場の異なる人物同士がぶつかり合う相関図も必見。

ドラマでは、母子の別れと再会、裏切りの瞬間、復讐心など心を揺さぶるシーンも多く、各キャストの個々のドラマパートが物語の奥行きを広げています。登場人物たちの心の葛藤や成長も繊細に描かれ、若い世代から年配層まで幅広い共感を集める理由となっています。

本作の舞台・高句麗は朝鮮半島三国時代に実在した王朝。ピョンガン王女とオン・ダルは伝承上の人物で、歴史的事実をモチーフに大胆な脚色を加えています。

国家を背負い、部族間抗争と王朝の未来を賭けて戦うピョンガンたちの姿からは、現代のリーダーシップ論やジェンダー論にも通じるエッセンスが感じられます。史実の裏に隠れた英雄たちや女性リーダー像、当時の部族文化や儀式など時代考証も注目です。ドラマを通して高句麗の多様な文化や風俗、生活様式を知るきっかけにもなります。

ドラマの大きな魅力のひとつが、伝統と想像力を融合させた衣装や美術。華やかな王服や武将の鎧、色彩豊かな民族衣装など細部までこだわったプロダクションデザインは、登場人物の心情や時代背景を巧みに表現しています。制作班は、風景ロケやCG技術も駆使し、壮大な自然や古代宮殿をリアルに再現。俳優陣の着付け・所作指導にも日本の歴史ファンがうなる技術が導入されている点も注目です。

また女優キム・ソヒョンが役作りのため武道訓練や方言練習に半年以上を費やしたエピソードも逸話として語られており、ドラマ全体のリアリティを底上げしています。原作モチーフやスタッフのこだわりなど、表に出にくい制作秘話も知っておきたいポイントです。