ミンヒジンの出演作品
ミンヒジンのテレビ出演作品
ミンヒジンのテレビ出演で最も注目されたのは、韓国の人気バラエティ番組「You Quiz on the Block（유 퀴즈 온 더 블럭）」への出演です。tvNで放送されるこの番組で、彼女は自身のクリエイティブな仕事への哲学や、K-POP業界での経験について語りました。
この番組出演は、通常は裏方として働く彼女が表舞台に立つ珍しい機会となり、多くの視聴者が彼女の人柄や考え方を知ることができました。彼女はNewJeansのメンバーと一緒にバラエティ番組に出演することもあり、プロデューサーとしての顔だけでなく、親しみやすい人物像も見せています。
意外な事実として、ミンヒジンは元々広告業界への興味もあったデザイナーで、偶然SMエンターテインメントの公開採用広告を見て応募したという経緯があります。この時のBoaのティザー映像のジャケットデザインに魅力を感じ、「好きなことや新しいことを大衆に見せたい」と思ったことが、彼女のキャリアの出発点となりました。
ミンヒジンをモチーフにしたドラマ出演作品
2024年に注目を集めたのが、新ドラマ「ナミブ」です。このドラマは「解雇されたスター制作者のカン・スヒョン（コ・ヒョンジャン演じる）と、放出された長期練習生のユ・ジンウ（リョウン）が出会い、各自の目標のために歩んでいく話」を描いており、ミンヒジンをモチーフにしたのではないかという憶測が飛び交いました。
さらに2025年には、ソン・イェジン主演の新ドラマ「バラエティ」が話題となっています。Netflix「マスクガール」のキム・ヨンフン監督が手がけるこの作品で、ソン・イェジンは「有能なアイドルグループのプロデューサー」役を演じる予定で、これもミンヒジンを連想させる役柄として注目されています。
このドラマではIZ*ONE出身のチョ・ユリも出演が決定しており、「韓国最高のアイドルグループを企画したエンターテインメント代表セウンと、彼女たちを追いかける過激ファンのスンヒ、そして彼女たちを取り巻く人々の欲望がバラエティ豊かに繰り広げられる」ストーリーが展開される予定です。
ミンヒジンの映画関連出演作品
直接的な映画出演ではありませんが、ミンヒジンは映画界との興味深い接点を持っています。NewJeansの楽曲「OMG」のミュージックビデオには、香港の名優トニー・レオン（梁朝偉）が出演しており、これはミンヒジン自身がオファーしたものです。
彼女がトニー・レオンに出演依頼した理由について、「ほんの数秒の出演だからこそ、強烈な存在感の俳優に依頼したいと思い、悩みに悩んだ末に」と語っています。1979年生まれのミンヒジンの青春時代である1990年代から2000年代初頭、韓国では日本以上に香港映画が人気で、おそらく彼女もトニーの出演作を観ていたと予想されます。
また、ミンヒジンは映画への造詣が深く、中学生の時に観た『わが青春のマリアンヌ』という映画に胸を高鳴らせ、眠れなくなった思い出があると語っています。「好きな映画や監督は数え切れないほど」とインタビューで述べており、映画的な感性が彼女の作品作りに大きな影響を与えていることがわかります。
ミンヒジンのプロデュース作品における出演と関与
ミンヒジンの「出演」という観点で見ると、彼女が手がけた数々のK-POP作品も重要です。SMエンターテインメント時代には、少女時代の「Gee」「GENIE」、SHINeeの「Replay」「View」、f(x)の「Pink Tape」「4 Walls」、EXOの「Growl」「TEMPO」、Red Velvetの「Russian Roulette」「Peek-A-Boo」など、K-POP史に残る名作を多数プロデュースしました。
これらの作品では、ミンヒジンはアルバムのデザインや舞台衣装、MVなどすべてのビジュアルを統括し、時にはMVの中にカメオ出演することもありました。特にf(x)の「Pink Tape」のティザー映像は「一編の映画のような雰囲気でミンヒジンの力作」と呼ばれ、彼女の映画的センスが如何なく発揮された作品として評価されています。
HYBEに移籍後は、NewJeansの「New Jeans」「Ditto」「OMG」「Get Up」などの作品を手がけ、さらにはBTSのVのソロアルバム「Layover」のコンセプトも担当しています。これらの作品制作過程では、ミンヒジン自身がメンバーたちと密接に関わり、時にはドキュメンタリー映像にも登場しています。
ミンヒジンの独自視点から見るエンタメ業界への影響
ミンヒジンの「出演」を語る上で見逃せないのは、彼女が韓国エンタメ業界全体に与えた影響力です。彼女は単なるクリエイティブディレクターを超えて、K-POP文化の革新者として業界の「主演」的役割を果たしてきました。
彼女の世界観は「画期的なアイデア」と「感覚的なビジュアル」によって構成されており、祖父が絵を描いていた影響で子供の頃から絵に興味を持ち、視覚デザインを専攻した背景が活かされています。2002年にSMエンターテインメントに公募採用で入社してから2018年まで、17年間にわたって同社の顔として活動しました。
興味深いことに、彼女は「大衆音楽には興味はなかった」と語っていますが、Boaのジャケットデザインに魅力を感じたことがきっかけでK-POP業界に足を踏み入れました。この異色の経歴が、従来のK-POPにはない新しい視点をもたらし、「K-POPの世界において、ビジュアル的なコンセプトを明確に濃密に緻密に芸術的にまとめることが絶対条件になってるのはミンヒジンのおかげ」とまで言われる存在になったのです。
現在では、彼女をモチーフにしたドラマが複数制作されるほど、韓国エンタメ業界における彼女の存在感は絶大です。彼女の「出演作品」は、テレビやドラマでの直接的な出演だけでなく、彼女が創り出した作品やコンセプトが様々なメディアで取り上げられ、後続の作品にインスピレーションを与え続けているという点で、非常にユニークな形での「文化的出演」を果たしていると言えるでしょう。
ミンヒジンのキャリアを通じて見えてくるのは、創造性と革新性を持った一人の女性が、どれほど大きな文化的影響力を持ち得るかということです。彼女の「出演作品」は、単なる映像作品を超えて、時代を象徴する文化現象そのものとなっているのです。