クリミナル・マインド:KOREA(韓国)の出演者詳細情報
クリミナル・マインド:KOREAの主役キム・ヒョンジュン役イ・ジュンギ
イ・ジュンギは本作で、元爆発物処理班(EOD)出身でNCI(国家犯罪情報局)に配属された現場捜査要員のキム・ヒョンジュンを演じています。これまで時代劇での活躍が多かった彼が久々の現代劇に挑戦したこの作品では、抜群の現場捜査能力とプロファイリング技術を備えたキャラクターを熱演。
キム・ヒョンジュンは幼少期に父親を殺害される現場を目撃したという壮絶な過去を持ち、そのため犯罪者に対しては一切の同情を持たない冷徹な性格を有しています。一方で、荒々しい性格と激しい気性から仲間と対立することもありますが、鋭い直感と正確なプロファイリングスキルを持つ有能な捜査官として描かれています。
アメリカ版ではシェマー・ムーア演じるデレク・モーガンに相当するキャラクターで、イ・ジュンギはアクションシーンのためにロシアの特攻武術「システマ」を習得するなど、本格的な演技準備を行いました。これまでのドラマ「アスダル年代記」「アゲイン・マイ・ライフ」などでも見せた彼の演技力が、この複雑なキャラクターに深みを与えています。
クリミナル・マインド:KOREAのチームリーダー カン・ギヒョン役ソン・ヒョンジュ
ベテラン俳優ソン・ヒョンジュは、NCI行動分析チームのチーフであるカン・ギヒョンを演じています。犯罪学に関する著書も出版しているプロファイラーのベテランで、冷淡で無表情な外見とは裏腹に、チームメンバーを深く気にかけており、彼らを第二の家族だと考えている人物です。
アメリカ版のアーロン・ホッチナー(トーマス・ギブソン演じる)に該当するキャラクターで、物語冒頭での爆弾テロ事件の際、上層部が彼のプロファイル報告を無視した結果、悲劇が起こってしまうという重要な役割を担っています。この事件に責任を感じて一時休職していましたが、新たな連続殺人事件を受けて復帰を決意します。
ソン・ヒョンジュはこれまで「追跡者(チェイサー)」「スリーデイズ~愛と正義~」「済衆院(チェジュンウォン)」など数多くの話題作に出演してきた実力派俳優として知られ、その豊富な経験を活かした重厚な演技で作品に説得力を与えています。
クリミナル・マインド:KOREAの分析専門家ハ・ソヌ役ムン・チェウォン
人気女優ムン・チェウォンは、NCIの現場分析要員ハ・ソヌ役を演じています。冷静沈着で決断力があり、分析の専門家として真面目な性格の持ち主で、キム・ヒョンジュンの相棒的存在として描かれています。
興味深いことに、ハ・ソヌは韓国版オリジナルのキャラクターとされており、アメリカ版には直接対応する人物がいません。しかし、その知性的な雰囲気は米版のJJやエミリーを彷彿とさせる要素もあります。劇中では、感情的になりがちなチームメンバーに対して冷静な判断を下す重要な役割を果たしています。
ムン・チェウォンは「グッド・ドクター」「プリンセスの男」など数々の人気作品で主演を務めてきた実績を持ち、本作でもその演技力を遺憾なく発揮。特に緊迫した状況でのカリスマ的な判断力を示すシーンでは、視聴者に強い印象を残しました。
クリミナル・マインド:KOREAの天才分析官イ・ハン役コ・ユン
若手俳優コ・ユンは、IQ187を誇る天才的頭脳を持つNCI心理分析官博士で最年少要員のイ・ハン役を担当。天才的な記憶力と統計に関する膨大な背景知識で事件解決の糸口を提供する重要なキャラクターですが、理性数値は100、感性数値は0に近いという特徴的な人物設定となっています。
アメリカ版のドクター・リード(マシュー・グレイ・ガブラー演じる)に対応するキャラクターで、類まれなる映像記憶能力を発揮します。頭を使うことには他の追従を許さない一方で、他人と感情を分かち合うことには限りなく下手な性格として描かれています。
コ・ユンは撮影に際して「普段楽しんで見ていたアメリカドラマが韓国版になり、私には夢のような作品」とコメント。天才的な頭脳に比べて社会性が不足したイ・ハンがNCIチーム員らと一緒に過ごすことで次第に変わっていく成長談も見どころの一つとなっています。
クリミナル・マインド:KOREAのメディア担当要員ユ・ミニョン役イ・ソンビン
イ・ソンビンは、NCIのメディア担当要員ユ・ミニョンを演じています。明るくて肯定的なマインドの所有者で、事件に対する正確なブリーフィングと言論露出程度を調節する重要な役割を担っています。アメリカ版のJJ(A・J・クック演じる)に対応するキャラクターとして、メディアとの駆け引きをしっかりと行う人物です。
劇中では甥が炭疽菌テロに巻き込まれるという個人的な危機に直面し、感情的になる場面もありますが、それでもプロとしての責任を全うしようとする姿が印象的に描かれています。イ・ソンビンは撮影現場でも明るいエナジーを持っている人として、共演者からも好評を得ていました。
連続殺人事件の捜査において、決定的な手がかりを発見するなど、単なるメディア担当にとどまらない活躍を見せる重要なキャラクターとして設定されています。チーム内では明るい雰囲気を作り出す存在として、辛い事件捜査の中でも貴重な存在感を発揮しています。
その他の重要なキャストとして、ITに精通したホワイトハッカーのナナ・ファン役をユソンが演じており、アメリカ版のガルシア(キルステン・ヴァングスネス演じる)に対応するキャラクターです。自室に人形を並べるなどチーム内では個性的な存在ですが、心はとても繊細な人物として描かれています。
「クリミナル・マインド:KOREA」は2017年7月26日からtvNで放送開始された水木ドラマで、脚本はホン・スンヒョン、演出は「アイリス」を手がけたヤン・ユンホが担当しました。初回放送では平均視聴率4.2%、最高4.5%を記録し、20~49歳層では同時間帯1位を獲得するなど成功的なスタートを切りました。
このドラマの大きな特徴は、アメリカの原作をベースにしながらも韓国独自のキャラクターや設定を加えることで、オリジナリティを追求した点にあります。各キャストが持つ個性的な魅力と、それぞれの過去に抱える傷や成長物語が絶妙に織り込まれており、単なる犯罪捜査ドラマを超えた人間ドラマとしての深みを持つ作品となっています。