キムソナの出演作品
キムソナの代表的ドラマ出演作品とその軌跡
キムソナは1996年にデビューして以来、数多くの印象的なドラマ作品に出演している。
彼女の代表作といえばやはり2005年の『私の名前はキム・サムスン』である。この作品は最終回の視聴率が50.5%を超える驚異的な数字を記録し、キムソナをトップ女優としての地位に押し上げた。恋人にふられ仕事も失ったパティシエという等身大の女性を演じ、ヒョンビンとの息の合った掛け合いが話題となった。
その後も『女の香り』(2011年)では末期がんに侵された女性の最後の恋を演じ、『シティーホール』(2009年)では政治の世界に飛び込んだ庶民的な女性を演じるなど、多彩な役柄に挑戦している。
近年の作品では『The Empire:法の帝国』(2022年)で財閥家の息子と結婚した検事役、『仮面の女王』(2023年)では復讐を企てる女性役を演じるなど、より複雑で重厚な役柄にも取り組んでいる。
キムソナの映画出演作品の多様性
ドラマでの成功が目立つキムソナだが、映画でも印象的な作品に多数出演している。
2002年の『イエスタデイ 沈黙の刻印』でメイ役を演じたのを皮切りに、同年の『夢精期』ではキム・ユリ役、2003年の『偉大なる遺産』ではチャン・ミヨン役など、様々なジャンルの映画に出演している。
特に注目すべきは2016年の戦争映画『オペレーション・クロマイト』でのキム・ファヨン役である。この作品では朝鮮戦争を背景とした重厚な歴史ドラマに挑戦し、これまでとは異なる一面を見せた。
また、『ガールスカウト』(2008年)や『甘いウソ』(2008年)では特別出演やカメオ出演として本人役で登場するなど、親しみやすい人柄を生かした出演も話題となった。
キムソナの初期作品と成長の軌跡
キムソナのキャリアを語る上で欠かせないのが、彼女の初期作品群である。
1998年の『彼女の植木鉢NO.1』が彼女の初主演作品となり、この時からすでに主人公としての存在感を発揮していた。同年には『勝負師』や『この世の果てまで』にも出演し、着実にキャリアを積み重ねていった。
1999年から2000年にかけては『ジャンプ』での下宿生役、『ひまわり』でのチェ・ヨンウン役、『チョアチョア』でのウン・チョア役など、多様な役柄を通じて演技の幅を広げていった。
2000年から2001年の『黄金時代』では、ハン・ジュヨン役として長期にわたって視聴者に愛される役を演じ、後の大ブレイクへの土台を築いた。
キムソナの隠れた魅力と意外な一面
多くの人が知らないキムソナの意外な一面として、彼女の日本との深いつながりがある。小学校・中学校時代を東京で過ごした帰国子女で、ネイティブレベルの日本語を話すことができる。
また、音楽界との関わりも深く、数々のミュージックビデオに出演している。2000年にはユ・ジミンの「とても遅く気づいたのよ」、チヌの「セレナーデ」、Jの「タイムアウト」など複数のMVに立て続けに出演し、女優業以外でも活躍していた。
バラエティ番組での活動も注目に値する。「ランニングマン」に出演した際は、視聴者による「最も印象深かった女優」アンケートで7位にランクインし、3.1%の支持を獲得するなど、バラエティでの魅力も認められている。
さらに、彼女の人柄を表すエピソードとして、多くの共演者との良好な関係が挙げられる。特に『私の名前はキム・サムスン』での共演以来、ヒョンビンとの友情は長く続いており、業界内でも信頼される存在として知られている。
キムソナの最新出演作品と今後の展望
2020年代に入ってからのキムソナは、より成熟した演技で観客を魅了し続けている。
2018年から2019年にかけて放送された『赤い月青い太陽』では、交通事故をきっかけに殺人事件の真相に迫る児童カウンセラー役を演じ、心に傷を抱えた子供たちに寄り添う複雑な役柄に挑戦した。
同時期の『シークレット・ブティック』(2019年)では、孤児から政財界の裏の権力者へと登り詰めるヒロインを演じ、これまでとは異なるダークな魅力を披露した。江南の銭湯のアカスリ師から財閥一族の下女、そして政財界の裏の権力者へと変貌する役は、キムソナの演技力の幅広さを証明する作品となった。
2022年の『The Empire:法の帝国』では、財閥家の息子と結婚した検事ハン・ヘリュル役で出演し、権力と正義の間で揺れ動く現代女性を演じた。
最新作の『仮面の女王』(2023年)では、復讐を企てるト・ジェイ役として、これまでの温かい母性的なイメージとは対照的なクールで計算高い女性を演じ、新たな魅力を開拓している。
現在45歳のキムソナは、あるインタビューで「私に一番似合う服をその時その時に着てきたという感じです。これからはもっと冒険も挑戦をしたい」と語っており12、今後もさらなる演技の進化が期待される。