カブリオレ（韓国）の出演者一覧
「カブリオレ」は2024年6月19日に韓国で公開された話題のロードムービーです。「梨泰院クラス」の原作者として知られるチョ・グァンジン監督が長編映画初監督を務めた本作は、その独特な世界観と魅力的なキャストで注目を集めています。
バーンアウトが来た韓国の会社員オ・ジアが全財産をはたいて買ったカブリオレに乗って、元彼と一緒に奇想天外な旅に出るストーリーを軸に展開される本作。その個性的なキャラクターを演じる俳優陣について、経歴や代表作、そして意外な一面まで詳しくご紹介します。
カブリオレ（韓国）主演クム・セロクの経歴と魅力
主人公オ・ジア役を演じるのは、実力派女優クム・セロクです。1987年生まれの彼女は、韓国ドラマ界で確実にその地位を築き上げてきた注目の女優の一人です。
クム・セロクの代表作として最も印象的なのは、2019年のKBS2ドラマ「一緒に暮らしませんか？」での演技です。このドラマでは、ユ・ドングン演じるパク・ヒョソプの三女パク・ヒョナ役を好演し、現代家族の問題を繊細に表現しました。全世代が共感できるハートフルラブストーリーの中で、彼女の演技力が光りました。
さらに注目すべきは、2019年のSBS大ヒットドラマ「熱血司祭」への出演です。キム・ナムギル主演のこの作品では、元スパイの聖職者が活躍するコメディアクションドラマの一員として、その演技の幅広さを見せつけました。
最近では、2022年にネットフリックスで配信された「愛と、利と」でも話題になりました。ユ・ヨンソクとムン・ガヨンが主演するこの恋愛ドラマで、銀行支店を舞台にした複雑な愛の関係を描いた作品に出演し、その演技力の成熟ぶりを見せています。
意外な一面として、クム・セロクは映画「王の願い ハングルの始まり」や「毒戦 BELIEVER」といった重厚な作品にも出演しており、コメディからシリアスまで幅広いジャンルに対応できる実力派として評価されています。
カブリオレ（韓国）リュ・ギョンスの多彩な出演作品
イ・ビョンジェ役を演じるリュ・ギョンス（1992年10月12日生まれ）は、韓国エンターテインメント界で確実に存在感を増している俳優です。彼の経歴を見ると、その多才ぶりに驚かされます。
リュ・ギョンスの代表作として真っ先に挙げられるのは、2020年のJTBC「梨泰院クラス」でのチェ・スングォン役です。このドラマは韓国国内外で大ヒットを記録し、彼の知名度を一気に押し上げました。パク・ソジュン主演のこの作品で、彼は印象的な演技を見せ、視聴者に強いインパクトを残しました。
さらに注目すべきは、2021年のNetflixオリジナル「地獄が呼んでいる」でのユジ執事役です。この超自然的スリラードラマでは、その独特な世界観の中で重要な役割を果たし、国際的な注目も集めました。
映画界でも活躍が目覚ましく、2017年の「ミッドナイト・ランナー」、2019年の「ディヴァイン・フューリー/使者」、そして2020年のNetflixオリジナル映画「ザ・コール」など、話題作に次々と出演しています。特に「ザ・コール」は世界配信され、彼の国際的な認知度向上に大きく貢献しました。
意外な一面として、リュ・ギョンスは2022年にカンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞を受賞した是枝裕和監督の「ベイビー・ブローカー」に特別出演していることも注目に値します。世界的な巨匠の作品に参加した経験は、彼の俳優としての幅をさらに広げることでしょう。
カブリオレ（韓国）カン・ヨンソクのミュージカル出身背景
チョン・ギソク役を演じるカン・ヨンソク（1991年8月12日生まれ、身長181cm）は、ミュージカル出身という興味深い背景を持つ俳優です。彼の芸能界デビューは2011年のミュージカル「花廊」で、舞台での経験が彼の演技力の基盤となっています。
カン・ヨンソクの特徴的な点は、その多才な魅力です。身長181cmの恵まれた体格と、B型の血液型という基本情報からは、彼の持つエネルギッシュな魅力が想像できます。また、双子の姉がいるという家族構成も興味深い点です。
学歴面では中央大学の演劇学科に在籍していたものの、現在は休学中です。これは俳優活動に専念するための選択と考えられ、彼の演技への真剣な取り組みが伺えます。
性格診断のMBTIではENFP（運動家型）と判定されており、この性格タイプは創造性に富み、エネルギッシュで人との関わりを大切にする特徴があります。これは彼の演技スタイルや作品選択にも影響を与えていると考えられます。
所属事務所はティエイチカンパニーで、同じ事務所には多くの実力派俳優が在籍しており、良好な環境で演技活動を続けています。ミュージカル出身という背景は、「カブリオレ」のような個性的な作品において、彼独特の表現力として活かされることが期待されます。
カブリオレ（韓国）ハン・イェジ共演女優の存在感
「カブリオレ」のキャストには、もう一人重要な女優ハン・イェジも名を連ねています。彼女の存在は、この作品の完成度を高める重要な要素となっています。
ハン・イェジは韓国映画界で着実にキャリアを積み重ねてきた実力派女優として知られています。彼女の演技スタイルは自然体でありながら、役柄に深い感情を込める能力に長けており、「カブリオレ」のような独特な世界観を持つ作品にも適応できる柔軟性を持っています。
この作品でのハン・イェジの役どころは、主人公オ・ジアの旅路に何らかの形で関わる重要なキャラクターと推測されます。チョ・グァンジン監督の独特な演出スタイルの中で、彼女がどのような魅力を発揮するかは、作品の大きな見どころの一つです。
韓国映画界において、女優陣の演技力は作品の成功を左右する重要な要素です。クム・セロクとハン・イェジという二人の実力派女優が共演することで、「カブリオレ」の女性キャラクターに深みと魅力が加わることは間違いありません。
カブリオレ（韓国）製作陣とキャスト選考の舞台裏
「カブリオレ」の製作において最も注目すべきは、チョ・グァンジン監督の存在です。「梨泰院クラス」の原作者として韓国エンターテインメント界で大きな影響力を持つ彼が、なぜ長編映画の監督に挑戦したのか、その背景には興味深いストーリーがあります。
チョ・グァンジン監督は、その独特な絵柄と斬新な発想で知られており、「カブリオレ」でもその特徴が存分に発揮されています。彼特有の「不埒な名台詞と名場面、個性あふれるキャラクター」を映像化するにあたって、この豪華キャスト陣の選考は非常に重要な決定でした。
作品のポスターからも、監督の独特な世界観が伝わってきます。耕運機とカブリオレという「似合わない要素の独特な組み合わせ」が象徴するように、この作品は既存の映画の枠組みを超えた新しい表現に挑戦しています。
配給会社プラスエムエンターテインメントによる配給で、製作会社マファラムが手掛けた本作は、韓国映画界の新たな才能の結集として注目を集めています。撮影監督イ・ソクジュン、音楽担当チョンジュンヨプなど、各部門のスタッフも実力派で固められており、キャスト陣の演技を最大限に活かす環境が整えられています。
第26回富川国際ファンタスティック映画祭コリアンファンタスティックセクションに招待されるなど、その完成度の高さは業界内でも高く評価されており、キャスト選考の成功を物語っています。