イルジメ〔一枝梅〕(韓国)の出演者一覧
韓国時代劇の名作「イルジメ〔一枝梅〕」は、2008年に放送され最高視聴率31.4%を記録した大ヒット作品です。本作品は豪華キャスト陣でも話題となり、現在でも多くのファンに愛され続けています。この記事では、作品を彩った出演者たちを詳しく紹介していきます。
イルジメ〔一枝梅〕の主要出演者とプロフィール
主人公ヨン(イ・ギョム)/イルジメ役:イ・ジュンギ
イ・ジュンギは本作品で義賊イルジメという二重の人格を持つ主人公を見事に演じ分けました。昼は陽気な青年ヨン、夜は父親の復讐を果たすため貴族の家に忍び込む義賊イルジメとして活動する複雑な役柄を、卓越した演技力で表現しています。
この演技により、イ・ジュンギは2008年SBS演技大賞の男性最優秀演技賞をはじめ三冠を獲得し、イルジメ関連で主要7部門を総なめにしました。代表作には「王の男」「マイガール」「犬とオオカミの時間」「麗<レイ>〜花萌ゆる8人の皇子たち〜」などがあります。
ピョン・シフ(チャドル)役:パク・シフ
義禁府の役人としてイルジメを追う重要な役どころを演じたパク・シフ。シフはヨンの義理の兄弟でありながら、イルジメの正体を知らずに彼を追い続けるという複雑な立場にあります。パク・シフの代表作には「完璧な恋人に出会う方法」「王女の男」「風と雲と雨」などがあります。
ピョン・ウンチェ役:ハン・ヒョジュ
美しく心優しいヒロインを演じたハン・ヒョジュは、シフの義妹でありイルジメに想いを寄せる切ない恋を展開します。ハン・ヒョジュは「春のワルツ」「トンイ」などで日本でも絶大な人気を誇る女優です。
イルジメ〔一枝梅〕の助演キャスト詳細
ポンスン役:イ・ヨンア
詐欺師として登場するポンスン役を演じたイ・ヨンアは、コンガルを養父とするキャラクターです。彼女の代表作には「黄金の新婦」があります。
セドル役:イ・ムンシク
イルジメとシフの養父であり元盗賊という重要な役どころを演じました。イ・ムンシクは「フライ・ダディー」などの作品で知られるベテラン俳優です。
タン役:キム・ソンリョン
セドルの妻でヨンの養母を演じたキム・ソンリョンは、「大王世宗」「完璧な恋人に出会う方法」などに出演している実力派女優です。
コンガル役:アン・ギルガン
ポンスンの養父で詐欺師、伝説の刺客という複雑な役柄を演じました。アン・ギルガンは「王と私」などの作品で知られています。
ピョン・シク役:イ・ウォンジョン
ウンチェの父で漢城府判尹という高い地位にある人物を演じました。イ・ウォンジョンは「食客」「銭の戦争」などの代表作があります。
イルジメ〔一枝梅〕の王族・貴族出演者
仁祖(インジョ)役:キム・チャンワン
朝鮮第16代王でイルジメの父を殺害した重要な役どころです。キム・チャンワンは「コーヒープリンス一号店」などでも知られる実力派俳優です。
イ・ウォノ役:チョ・ミンギ
ヨンの実父でタンの初恋の相手という設定のキャラクターです。チョ・ミンギは「エデンの東」などの代表作があります。
ハン氏夫人役:イ・イルファ
イルジメの実母を演じたイ・イルファは、「薯童謠〔ソドンヨ〕」などに出演している女優です。
イ・ヨニ役:ソン・テヨン
イルジメの姉という重要な役柄を演じました。ソン・テヨンは映画「サッドムービー」などでも知られています。
イルジメ〔一枝梅〕の子役出演者とその後の活躍
イルジメ(ヨン)の少年時代:ヨ・ジング
現在では主演級俳優として活躍するヨ・ジング(当時11歳)がイ・ジュンギの幼少期を演じました。この時の印象的な演技が後の彼の俳優人生の礎となったと言えるでしょう。
ウンチェの少女時代:キム・ユジョン
ハン・ヒョジュの幼少期を演じたキム・ユジョンは当時まだ9歳でしたが、既に優れた演技力を見せていました。現在では人気若手女優として活躍しており、ヨ・ジングとは後に「太陽を抱く月」でもカップル役を演じています。
シフ(チャドル)の少年時代:イ・ダウィ
パク・シフの幼少期を演じた子役俳優です。
ポンスンの少女時代:チョン・ダビン
イ・ヨンアの幼少期を演じました。
この子役キャストの配役は、当時から話題となり、現在の彼らの活躍を見ると製作陣の先見の明が伺えます。
イルジメ〔一枝梅〕の脇役・その他出演者の魅力
作品には他にも多くの実力派俳優が出演しています。
シワン役:キム・ムヨル – ウンチェの兄
テシク役:ムン・ジユン – イルジメの友人
フンギョン役:キム・ヒョンソン – イルジメの友人
サチョン役:キム・レハ – 王の護衛武士、伝説の刺客
チャン・マンドン役:イ・ウォンジェ – 猟師でヨンの正体を知る人物
さらに、格闘賭博シーンや宮廷シーンには多くの脇役俳優が登場し、作品に深みを与えています。特に義禁府の役人たちや両班階級の人物たちは、当時の朝鮮社会の階級制度を表現する重要な役割を担っていました。
音楽面では、NHK大河ドラマ「篤姫」の音楽を担当した日本人作曲家の吉俣良がドラマ音楽を手掛け、情緒溢れる楽曲で作品を彩りました。これは韓国ドラマとしては珍しい日韓合作の側面もあり、作品の国際的な魅力を高める要素となっています。
製作陣についても触れておくと、演出はイ・ヨンソク(「新入社員 Super Rookie」「銭の戦争」)、脚本はイ・ユジン(チェ・ラン)が担当し、「オールイン」「朱蒙」などを手掛けたメガヒットメーカーのチョロクベムメディアが制作しました。
「イルジメ〔一枝梅〕」は、主要キャストから子役、脇役に至るまで、現在活躍する多くの俳優たちが結集した豪華な作品でした。2008年上半期の韓国ドラマナンバー1、同時間帯放送番組の視聴率1位を独走したのも、このキャスティングの妙があったからこそと言えるでしょう。