イ・ジェフンの出演作品で辿る演技の幅と魅力

イ・ジェフンは近年も精力的に映画へ出演。2025年公開「脱走」は兵士の葛藤や命がけの脱出をスリリングに描き、観る者に「自分の夢は何か？」と問いかけます。
2024年の「ノリャン 死の海」や、「コレクターズ ～ソウルに眠る宝刀を盗み出せ～」ではアクションから心理劇まで幅広くこなす姿が評価されています。

俳優としての挑戦だけでなく、「金子文子と朴烈」や「狩りの時間」といった社会背景の濃い作品への出演も注目ポイントです。

人気ドラマ「シグナル」では、過去と現在を繋ぐ異色の刑事役で唯一無二の存在感を放ちました。この作品は百想芸術大賞など数々の賞を受賞し、イ・ジェフンの代表作に。
その他「秘密の扉」「輝く星のターミナル」「明日、キミと」「ムーブ・トゥ・ヘブン：私は遺品整理士です」「模範タクシー」シリーズなどで、とにかく役の幅が広いのが特徴。

ドラマごとにまったく異なる人物像を演じ分けており、演技のリアリティや繊細さが多くの視聴者から高評価を得ています。

イ・ジェフンは映画「建築学概論」「高地戦」「狩りの時間」など多彩なジャンルへの出演で国内外から高評価を受けています。
ドラマ「シグナル」「模範タクシー」シリーズは韓国ドラマとして異例の大ヒットとなり、「模範タクシー2」では2023年SBS演技大賞を受賞。

特に「模範タクシー」は、復讐代行集団という社会派テーマと本格アクションが融合し、圧倒的な人気を誇っています。

演技の幅広さで知られるイ・ジェフンですが、実は自主映画や短編作品で頭角を現しています。2007年「夜は彼らだけの時間」や2009年「ただの友達？」など、初期はインディペンデントな現場で演技力を磨いてきました。

また、社会問題を扱う役や、監督との共同制作にも積極的。【脱走】の役者インタビューでは“役柄が観客自身の人生と重なることを願っている”と語っているのも印象的です。

イ・ジェフンは“自分にしかできない役を大事にしている”とたびたびインタビューで述べています。
作品ごとに徹底したキャラクター分析とリサーチを重ね、深みのある人物像を作るこだわりがプロデューサーや監督からも評価されています。
さらに直近のインタビューでは、新作「脱走」のギュナム役を選んだ理由として「夢や葛藤、自由を探す人間ドラマに惹かれた」と語りました。

こうしたスタンスが、イ・ジェフンの出演作品が外れなしと呼ばれる理由かもしれません。