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花と将軍~Oh My General~(韓国)の出演者一覧とあらすじで恋愛の魅力

花と将軍~Oh My General~(韓国)の出演者一覧とあらすじ

花と将軍~Oh My General~の見どころ
⚔️

男装の女将軍

鬼将軍と恐れられる女性がヒロイン

🌸

美青年夫

虚弱体質で甘やかされた遊び人

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男女逆転恋愛

従来の時代劇とは真逆の設定


■視聴サイト

『花と将軍~Oh My General~』は中国で制作された時代劇ドラマで、従来の時代劇の常識を覆す男女逆転の恋愛模様を描いた作品です。原作は橘花散里による小説「将軍在上我在下」で、2017年に中国で放送され、配信サイトYoukuでの視聴回数は驚異の20億回を突破しています。

このドラマの最大の特徴は、通常の時代劇とは男女の立場が完全に逆転している点です。ヒロインが鬼将軍と恐れられる男装の女性で、男性主人公が美しい容姿を持つ虚弱体質の貴公子という設定は、視聴者に新鮮な驚きを与えました。宋代を舞台とした政略結婚から始まる二人の関係性の変化が、コメディ要素を交えながら描かれています。

花と将軍~Oh My General~の主要出演者一覧

主演キャスト

マー・スーチュン(馬思純) – 葉昭(イエチァオ)役

生年月日:1988年3月14日生まれ

代表作:『ミーユエ 王朝を照らす月』『七月と安生』

本作では、8年間の戦いに勝利して凱旋した女将軍を演じています。男装して「鬼将軍」として恐れられながらも、実は純粋な心を持つ女性です。

ション・イールン(盛一倫) – 趙玉瑾(チョウギョクキン)役

生年月日:1992年10月11日生まれ、北京出身

身長:180cm

代表作:『太子妃 狂想曲〈ラプソディ〉』『逆転のシンデレラ~彼女はキレイだった~』

皇帝仁宗の甥で南平群王という身分。幼少期に川に落ちて虚弱体質になり、母親に甘やかされて育った美青年を演じています。本作の主題歌も歌っています。

主要サポートキャスト

ディン・チュアン(丁川) – 胡青・狐狸(コセイ・コリ)役

生年月日:1993年6月29日生まれ、中国出身

葉昭軍の軍師で、長年葉昭を慕っているが身分の違いから想いを告げられずにいる役柄です。

ワン・チューラン(王楚然)

将軍在上シリーズのスピンオフ作品にも出演している女優です。

パン・シーチー – 秋水役

葉昭に仕える侍女役を演じています。

ワン・シュアン – 秋華役

同じく葉昭に仕える侍女役です。

花と将軍~Oh My General~の詳細あらすじ

物語の背景

舞台は11世紀の中国・宋代、皇帝仁宗が統治する豊かな時代です。8年間にわたって遼との国境を死守し、ついに遼の最強将軍を倒して凱旋した葉昭大将軍。皇帝は勝利への褒美として、兵10万を率いる「天下兵馬大将軍」の地位を授けようとしますが、葉昭は「女である私に受け取る権利はありません」と辞退します。

政略結婚の始まり

国最強の大将軍が実は未婚女性だったという衝撃の告白を聞いた皇帝は、政敵と結婚して権力を握られる危険性を避けるため、自分の甥である趙玉瑾との政略結婚を命じます。

趙玉瑾は甘やかされて育った遊び人貴族で、美しい容姿だけが取り柄の虚弱体質な青年でした。市井で「生き閻魔」と噂される鬼のような容貌の女性を嫁にと言われ、驚き震え上がります。結婚式当日も投げ出して逃走を図りますが、捕獲されてしまいます。

男女逆転の夫婦生活

男の中の男と呼ばれた女将軍葉昭は、新妻を嫌う不甲斐ない夫を攻略するため、兵法や軍議で培った戦術を駆使して立ち向かいます。従順で美しくしとやかな嫁を希望していた義母や、夫の3人の側室夫人たちとの関係性も、戦しか知らない女大将軍らしく漢らしく解決していきます。

一方、葉昭に長年想いを寄せている軍師の胡青は、身分違いの恋として自分の気持ちを封印し、葉昭の幸せを密かに見守ることを決意します。

花と将軍~Oh My General~が描く独特な恋愛観

このドラマの最大の魅力は、従来の時代劇の価値観を完全に覆した男女逆転設定にあります。一般的な中国時代劇では、甲冑に身を包んだ逞しい男性が颯爽と駆け抜け、華やかな髪飾りと絹の衣装をまとった美女たちが優雅にお茶を囲むシーンが定番でした。

しかし『花と将軍』では、ヒロイン役が美しい男性の趙玉瑾で、身分とお金と顔だけが取り柄の女好きで風流な遊び人という設定です。対して妻の葉昭は、宋国のヒーローとして誰もが恐れる大将軍で、夫の側室たちさえも彼女の親衛隊になってしまうほど逞しく魅力的な存在として描かれています。

義母との関係性に見る新しい女性像

息子を甘やかす高貴な身分の義母の嫌味を、荒くれ男兵10万を率いる葉昭がサクッと一蹴してしまう場面は痛快です。「家から出て行った夫を連れ戻すのが嫁でしょう!」と怒鳴る義母に対して、「息子さんが自分で出て行ったんですよ?」と言い返す葉昭の姿は、従来の従順な嫁像とは真逆の強い女性像を表現しています。

側室に対する寛容さ

通常の時代劇では、夫の浮気を心配したり側室に嫉妬する正妻が描かれることが多いですが、葉昭は「美女が周囲で増えるのは華やかで私も楽しい」と漢気のある発言をします。さらに「なんなら女を紹介しましょうか?」と夫に側室を増やす提案までする寛容さは、今までの各国時代劇の常識ではあり得ない描写です。

花と将軍~Oh My General~の制作背景と影響

原作と制作陣

このドラマは橘花散里による人気小説「将軍在上我在下」を原作としており、興格傳媒が制作、ジン・イーフェイ(金屹菲)がプロデュース、ウェンジエとフォ・ヤオリャンが演出を担当しました。脚本はシーチェンゴンズーが手がけています。

視聴実績と人気の証明

中国の動画配信サイトYoukuでの視聴回数が20億回を突破という驚異的な数字は、このドラマがいかに多くの視聴者に愛されたかを物語っています。同時期配信のネットドラマでは1位を獲得し、その人気を受けてスピンオフ作品が3作品も制作されました。

国際展開と日本での反応

日本では Amazon Prime Video チャンネル「エンタメ・アジア」で配信され、韓国ドラマや中国ドラマファンの間で話題となりました。特に宝塚ファンからは、男装の葉昭の剣捌きや立ち居振る舞いに対する支持が高く、新たなファン層の開拓にも成功しています。

花と将軍~Oh My General~に見る時代劇の新潮流

ジェンダー観の変化を反映

このドラマが描く男女逆転の設定は、単なる斬新さを狙った演出ではなく、現代社会のジェンダー観の変化を反映した作品として評価されています。強い女性と繊細な男性という組み合わせは、従来の性別役割分担に疑問を投げかける現代的なメッセージも含んでいます。

葉昭のキャラクターは、外見はサバサバと無骨でありながら、心根はピュアな女性として描かれており、強さと女性らしさを両立させた新しいヒロイン像を提示しています。一方の趙玉瑾は、美しさと繊細さを持ちながらも、妻の影響で徐々に成長していく姿が丁寧に描写されており、男性の多様性も表現されています。

コメディ要素とロマンス要素のバランス

前半は宋の国、後半は隣国の西夏に舞台が移り、終始退屈させない構成になっています。韓国ドラマでよく見られる暗行御史(覆面役人)のようなシーンもあり、日本の視聴者には「水戸黄門」のような親しみやすさも感じられる作品となっています。

今後の時代劇への影響

『花と将軍~Oh My General~』の成功は、アジアの時代劇ドラマ界に新しい風を吹き込みました。従来の重厚で男性中心的な時代劇から、より多様性を重視し、コメディ要素も取り入れた軽やかな作風への転換点となったと評価されています。特に女性視聴者をターゲットとしたラブ史劇としては、中国ドラマ界でも画期的な作品となり、後続作品にも影響を与えています。

このドラマは全60話という長編作品でありながら、最後まで視聴者を飽きさせない工夫が随所に見られ、中国から韓国、そして日本へと国境を越えて愛され続けている理由が詰まった作品といえるでしょう。男女逆転という設定を通じて、真の愛とは何か、夫婦とはどうあるべきかという普遍的なテーマを現代的な視点で描き直した傑作時代劇として、今後も語り継がれていくことでしょう。