アルタボーイズ（韓国）の出演者一覧
アルタボーイズ（韓国）2021年メインキャスト詳細プロフィール
アルタボーイズ（韓国）2021年公演では、K-POPアイドルグループから選抜された5名の実力派メンバーがメインキャストを務めました。
マシュー役：ベクホ（NU’EST）
情熱的なリーダー役を担当するベクホは、NU’ESTのメンバーとして活躍する実力派アイドル。創作ミュージカル「タイヨウのうた」でミュージカルデビューを果たし、今作では憎めないリーダーキャラクターを演じました。
アブラハム役：ユン・サナ（ASTRO）
ポジティブボーイの愛称で親しまれるユン・サナは、ASTROのメンバー。作品では歌詞担当という設定で、ユダヤ人キャラクターの真面目で勤勉な一面を表現しています。
フアン役：ユ・テヤン（SF9）
セクシーボーイの役どころを担うユ・テヤンは、SF9のメンバーとしてグループ活動と並行してミュージカルに挑戦。養護施設出身で父母を探しているという複雑な背景を持つキャラクターを演じました。
ルーク役：Y（Golden Child）
悪童の愛称で呼ばれるYは、Golden Childのメンバー。更生施設出身で頭があまりよくないという設定のキャラクターで、しばしばマシューが通訳してくれる愛されキャラを演じています。
マーク役：ホン・ジュチャン（Golden Child）
感性ボーイとして親しまれるホン・ジュチャンもGolden Childのメンバー。ダンスの振り付け担当という設定で、マシューのことが好きな同性愛者というセンシティブな役どころを繊細に表現しました。
アルタボーイズ（韓国）歴代出演者とキャスト変遷
韓国でのアルタボーイズ公演は2021年だけでなく、過去にも複数回開催されており、豪華なK-POPアイドルたちが出演してきた歴史があります。
2018年公演キャスト
2018年の公演では2PMのチャンソンが出演し、AチームとBチームに分かれた構成で行われました。SUPER JUNIORのイェソンも出演し、ダンサーの「デルターボーイズ」も登場する賑やかな舞台となりました。
2019年公演の豪華ラインナップ
2019年公演では、マシュー役にイェソン（SUPER JUNIOR）、エイブラハム役にソン・ドンウン（HIGHLIGHT）、マーク役にケビン、ルーク役にBlock Bのユグォンなど、さらに豪華なメンバーが集結しました。
2017年公演の多様なキャスト
2017年8月・9月公演では、チャンソン（2PM）とTAKUYA（CROSS GENE）が継続出演し、新たにKEVIN、セヨン（MYNAME）が加わるなど、月ごとに異なるキャスト構成で観客を楽しませました。
これらの歴代キャストを見ると、韓国のアルタボーイズは常にトップクラスのK-POPアイドルが出演する注目度の高い作品として位置づけられていることがわかります。
アルタボーイズ（韓国）演出陣と制作スタッフ詳細
2021年公演で最も注目されたのは、SUPER JUNIOR ウニョクがK-POPアイドル初のミュージカル演出に挑戦したことです。
演出：SUPER JUNIOR ウニョク
ウニョクは「昔から舞台に関わり観客の皆さんにパフォーマンスとショーをお見せするのが本当に好きだった」と語り、SUPER JUNIORのコンサートの演出経験を活かしてミュージカル演出に初挑戦しました。
編曲：ホ・ユンウォン・キム・ジョンウ
韓国版独自のアレンジが施された楽曲は、ホ・ユンウォンとキム・ジョンウが担当。
音楽監督：キム・ジョンウ
全体的な音楽面での監修をキム・ジョンウが担当し、K-POPアイドルたちの歌唱力を最大限に活かす演出となりました。
振付：ペク・グヨン・イ・スビン
ダンスパフォーマンスが重要な要素となる本作品では、ペク・グヨンとイ・スビンが振付を担当。
制作：株式会社SHINｓWAVE・ドリームメーカー
制作面では株式会社SHINｓWAVEとドリームメーカーが共同で手がけ、「オン・オフラインで楽しめるグローバル公演となるよう最善を尽くす」との意気込みを示していました。
アルタボーイズ（韓国）独自の演出要素と韓国版特色
韓国版アルタボーイズには、オリジナル作品にはない独自の演出要素が多数盛り込まれており、K-POP文化と融合した特別な舞台作品となっています。
「ソウルセンサー（魂探知機）」の導入
会場には心の重荷を負っている観客の魂の数字が表示される「ソウルセンサー」が設置され、出演者たちの歌で会場内の人々を慰め、その数字を減らしていく奇跡を成し遂げるという韓国版独自の設定が追加されました。この装置により、観客との双方向的なやりとりが生まれ、従来のミュージカルとは一線を画す体験型エンターテインメントとなりました。
K-POP要素の融合
各キャラクターの設定にK-POPグループのポジション（リーダー、ダンス担当、ボーカル担当など）を反映させ、観客にとって親しみやすい構成としました。NU’EST、ASTRO、SF9、Golden Childという異なるグループから集まったメンバーが、新たな「ALTAR BOYZ」として結束する様子は、まさにK-POP界のスーパーグループを彷彿とさせます。
アドリブ要素の強化
韓国版では出演者のアドリブ力が重要視されており、観客との自然な掛け合いや即興的な要素が多数盛り込まれています。特に「告白の時間」では毎回異なる相談内容を取り上げ、出演者が機転を利かせた回答をする場面が観客に好評でした。
宗教的背景の配慮
キリスト教をテーマとするオリジナル作品を、仏教文化圏の韓国で上演するにあたり、宗教的な要素を文化的に理解しやすい形にアレンジしています。33という数字（キリストが生きた年数）に合わせて踊るシーンなど、宗教的知識がなくても楽しめるよう工夫されました。
配信とグローバル展開
2021年公演では全8公演がPIA LIVE STREAMで生配信され、コロナ禍においても世界中のファンが楽しめる仕組みが整えられました。これにより韓国国内だけでなく、日本を含む海外のK-POPファンにも作品が届けられ、真の意味でのグローバル公演となりました。
アルタボーイズ（韓国）キャラクター設定と背景ストーリー
アルタボーイズの各キャラクターには、社会的マイノリティとしての深い背景設定があり、単なるエンターテインメントを超えた社会的メッセージが込められています。
マシューの設定と役割
リーダーのマシューは作品中で唯一のマジョリティ（多数派）の象徴として描かれており、他のメンバーの通訳役や調整役を担います。ベクホが演じるマシューは、NU’ESTでのリーダー経験を活かし、グループをまとめる重要な役割を果たしています。
アブラハムのユダヤ人設定
ユン・サナが演じるアブラハムは、ユダヤ人という設定で歌詞担当を務めます。真面目で勤勉家というユダヤ人の一般的イメージを反映しており、10年前のシーンではチェックシャツ姿で歌詞を書く可愛らしい一面も見せます。最後のシーンでインスピレーションを得て歌詞を書く場面は、神からの啓示を受けるという宗教的な意味合いも含んでいます。
フアンの家族探しの物語
ユ・テヤンが演じるフアンは養護施設出身で、衣装担当という設定です。作品のクライマックスでは彼の誕生日に、他のメンバーから父母の捜索結果がプレゼントされますが、すでにこの世にはいないという悲しい事実が明かされます。この場面は観客の涙を誘う感動的なシーンとなっています。
ルークとマークの対照的な設定
Yが演じるルークは更生施設出身で「頭があまりよくない」という設定ながら、憎めないキャラクターとして愛されています。一方、ホン・ジュチャンが演じるマークはダンス振り付け担当で、マシューへの恋心を抱く同性愛者という繊細な役どころです。この二人の対照的な設定により、作品に深みと多様性がもたらされています。
これらの設定により、韓国版アルタボーイズは単なるK-POPアイドルのパフォーマンス作品ではなく、現代社会における多様性と受容をテーマとした意義深い作品として位置づけられています。出演者たちはそれぞれの実体験やアイドル活動での経験を活かし、キャラクターに深みを与える演技を披露しました。