あの青い草原の上で(韓国)出演者一覧
あの青い草原の上で(韓国)主演キャスト詳細
2003年に放送された韓国ドラマ「あの青い草原の上で」は、全52話にわたって視聴者の心を掴んだ名作です。主演を務めたのは、史劇でも名高いチェ・スジョンと、多くの作品で活躍するチェリムでした。
チェ・スジョンは自動車セールスマンのチャ・テウン役を熱演。誠実すぎるために営業成績は芳しくないものの、明るく心優しい性格で家族を支える男性を演じました。一方のチェリムは小児科医ソン・ヨノ役で、裕福な家庭に育った世間知らずながらも、テウンとの出会いを通じて成長していく女性を表現しました。
興味深いことに、チェ・スジョンは後に「海神」「大祚榮」といった歴史ドラマでその演技力を不動のものにしますが、この作品では現代的なサラリーマン役として異なる魅力を見せています。チェリムも「タルジャの春」「強敵たち」で人気を博す前から、すでにこの作品で確かな演技力を発揮していました。
あの青い草原の上で(韓国)脇役キャスト一覧と役名
このドラマの魅力は主演だけでなく、豪華な脇役陣にもありました。ユン・テヨンがテウンの弟チャ・テマン役で軍隊帰りの青年を演じ、後に「太王四神記」でペ・ヨンジュンのライバル役を演じることになる彼の若き日の姿を見ることができます。
テウンとテマンの妹チャ・テヒ役にはイム・ユジンが配され、家族の絆を描く重要な役割を担いました。母親役のパン・オッキを演じたキム・ジャオクは、視聴者から特に高い評価を受けた名演技で知られています。
ヨノの家族を演じる俳優陣も見逃せません。
- ヤン・ヒギョン:産婦人科医のナ・ジョンナン(ヨノの母)
- ヒョン・ソク:バス会社経営のソン・ジュンピョ(ヨノの父)
- キム・インムン:ナ・チョルドク(ヨノの祖父)
特にチェ・ジョンアンが演じたソン・スノ(ヨノの従妹)は、テマンに好意を寄せる役で印象的な演技を見せました。彼女は後に「海神」「コーヒープリンス1号店」でも活躍することになります。
あの青い草原の上で(韓国)出演者の隠れたエピソード
このドラマには、知られざる興味深いエピソードが数多くあります。実は、演出を手がけたパク・チャノンと脚本のキム・ジウのコンビは、「復活」「魔王」といったサスペンスドラマで有名でしたが、この作品では全く異なるヒューマンドラマに挑戦していました。
チェ・チョロが演じたカン・スンミン(ヨノの婚約者)は、テウンの会社の幹部という設定でしたが、後に「大祚榮」でチェ・スジョンと義兄弟役を演じることになるという運命的な縁がありました。
また、ベテラン女優ユン・ヨジョンがスノの母キム・ジョミ役で出演していたことも注目すべき点です。彼女は後にアカデミー賞助演女優賞を受賞する国際的な女優になりますが、この時代から既に印象深い演技を見せていました。
脇役陣の中でも、ハ・ダソムが演じたウン・ジウォン(クラブの女社長)や、チョン・ドンファンのシン・ドンファン(M自動車会長)など、物語を彩る個性豊かなキャラクターが多数登場していました。
あの青い草原の上で(韓国)キャスト相関図と家族構成
このドラマの複雑な人間関係を理解するには、キャストの相関図が重要です。物語の核となるのは、チャ家とソン家という二つの家族の交流でした。
チャ家の構成:
- チャ・テウン(チェ・スジョン):長男、自動車セールスマン
- チャ・テマン(ユン・テヨン):次男、軍隊帰り
- チャ・テヒ(イム・ユジン):長女
- パン・オッキ(キム・ジャオク):母親
- イ・テヤン(シン・テフン):異父弟
ソン家の構成:
- ソン・ヨノ(チェリム):小児科医
- ソン・ジュンピョ(ヒョン・ソク):父、バス会社経営
- ナ・ジョンナン(ヤン・ヒギョン):母、産婦人科医
- ナ・チョルドク(キム・インムン):祖父(母方)
特筆すべきは、ヨノの母方の家系も重要な役割を果たしていることです。ナ・エラン(キム・ジョンナン)がヨノの叔母として、またソン・スノ(チェ・ジョンアン)とその両親ソン・ジュンマン(ハン・ジニ)、キム・ジョミ(ユン・ヨジョン)が従兄妹関係として物語に深く関わっています。
興味深いのは、テウンの職場関係者も重要なキャラクターとして描かれている点です。リュ・ヨンジン演じる同僚キム・ヨンマンや、イ・ジェフンの上司ナ・デロ支店長など、職場でのリアルな人間関係も丁寧に描写されました。
あの青い草原の上で(韓国)出演者の現在と当時の評価
放送から20年以上が経過した現在、出演者たちのその後の活躍は目覚ましいものがあります。主演のチェ・スジョンは「戦友」「大祚榮」などの歴史ドラマで不動の地位を築き、史劇界の重鎮として現在も第一線で活躍しています。
チェリムも「イヴのすべて」「四姉妹物語」を経て、現在も様々な作品で存在感を発揮しています。視聴者からは「チェリムさんのファンで視聴しましたが、素晴らしい作品でした」という声が寄せられ、長年愛され続けていることがうかがえます。
当時の視聴者評価を見ると、「このドラマほど、脇役俳優が芸達者ぞろいは、珍しい」という声があり、特にキム・ジャオクさんやキム・インムンさんの演技に深い感動を覚えたという評価が多数見られます。
また、「チェ・スジョンなくしては、このドラマは成立しない」という評価もあり、彼の演じるテウンというキャラクターが「今まで見たことないみたいな善人で、善人過ぎて笑える」という独特の魅力を持っていたことが分かります。
制作サイドについても、パク・チャノン監督とキム・ジウ脚本家のコンビが「サスペンスじゃないドラマを作った」という新鮮さが話題となり、「復活」「魔王」とは全く異なるジャンルへの挑戦が高く評価されました。
このドラマは単なる恋愛ドラマではなく、「家族愛、人と人との繋がり、絆というあたりが大きくウェイト」を占めたヒューマンドラマとして、現在でも「心の名作」として多くの人に愛され続けています。全52話という長編でありながら「ちっとも苦ではありませんでした」という視聴者の声が、このドラマの完成度の高さを物語っています。