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風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の出演者一覧とあらすじを解説

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の出演者一覧とあらすじ

作品の基本情報
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制作年・話数

2021年制作、全39話のサスペンス時代劇

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舞台設定

武則天の武周王朝時代の神都・洛陽

主演キャスト

ワン・イーボー×ホアン・シュエンのW主演


■視聴サイト

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の主要出演者紹介

本作の最大の魅力は、実力派俳優陣による豪華キャスト陣です。まず主演のワン・イーボー(王一博)が演じるのは百里弘毅(ひゃくりこうき)。朝廷高官の次男で博識でありながら、生まれつき情に欠ける冷静な性格の持ち主です。ワン・イーボーは世界的大ヒット作『陳情令』で一躍スターダムにのし上がった人気俳優で、本作でも寡黙で頭脳明晰な役柄を見事に演じています。

もう一人の主演ホアン・シュエン(黄軒)は高秉燭(こうへいしょく)役を担当。不良井と呼ばれる貧民街出身で、5年前に仲間を失った復讐者という重い役柄を演じています。ホアン・シュエンは『海上牧雲記 ~3つの予言と王朝の謎』などで知られる実力派俳優で、アンダーグラウンドで生きる男の心情を繊細に表現しています。

ヒロインのビクトリア(宋茜)は武思月(ぶしげつ)を演じ、名門出身ながら家柄を隠して朝廷の護衛を務める謎多き女性を好演。月華君という別名も持ち、武芸に秀でた強い女性キャラクターです。もう一人の重要な女性キャラクター、柳然(りゅうぜん)役のソン・イー(宋軼)は、名門河東柳家の嫡女として幼い頃から百里弘毅を慕う純真な女性を演じています。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の詳細あらすじ解説

物語の舞台は武則天が唐に代わり建立した王朝・武周の時代、神都・洛陽です。人々で賑わう洛陽で、高秉燭という男が棺桶の中で寝起きしているという衝撃的なシーンから始まります。彼は不良井と呼ばれる貧民街で暮らしていましたが、5年前に弟分たちを街に連れ出した際、皇太子襲撃事件に巻き込まれて仲間を失い、それ以降復讐だけが生きる目的となっていました。

物語が本格的に動き出すきっかけは、奁山から来た父娘が殺害される事件です。この父娘の目的は密告でした。密告者が訪ねた相手は百里弘毅で、工部尚書の父を持つ彼は洛陽きっての食通として知られていましたが、なぜ自分の元に密告者が訪れたのか理解できませんでした。

百里弘毅の父・百里延は天堂の建設を担い、息子には柳家の娘・柳然との結婚を推し進めようとします。百里弘毅が父親に反発しながらも迎えた婚礼の夜、父親が何者かに殺害されてしまいます。現場に居合わせた高秉燭に容疑がかかりますが、犯人ではないと推理した百里弘毅は独自に真相解明のため動き出します。

宮中警備を担う内衛の武思月は皇帝の命を受け、容疑者の高秉燭を追いますが、彼の人となりを知るうちに特別な想いを抱くようになります。洛陽の街に忍び寄る不穏な気配、次々に起こる不可解な出来事を三人がそれぞれの目的のため探ると、思いがけない因縁の陰謀が潜んでいることが判明していきます。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の登場人物詳細設定

作品の登場人物設定は非常に細かく作り込まれており、それぞれが複雑な背景を持っています。高秉燭は大理寺の検視人としても活動しており、単なる復讐者ではなく社会的な役割も担っています。彼が追う秘密組織「春秋道」は物語の重要な鍵を握っており、5年前の事件との関連性が徐々に明らかになっていきます。

百里弘毅は工部員外郎の地位にあり、美食家としても知られています。彼の知識と推理力は事件解決において重要な役割を果たし、身分の違いを超えて高秉燭と協力関係を築いていきます。情に欠けるという設定でありながら、事件を通じて人間性を取り戻していく成長物語としても楽しめます。

武思月の設定で注目すべきは、皇帝から芙蓉牡丹令を授けられていることです。これは特別な権限を示すものであり、彼女の地位の高さと信頼の厚さを表しています。また、名門出身でありながら家柄を隠しているという設定は、当時の女性の社会的立場を反映した興味深い設定です。

皇室関係者では、女帝である皇帝(武氏)とその太子李頓(りとん)が重要な役割を果たします。武則天をモデルにした女帝の存在は、物語に歴史的な重厚さを与えています。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の制作背景と原作情報

本作の原作は、数々のヒット作を手がける馬伯庸(マー・ボーヨン)の超人気歴史小説「洛陽」です。馬伯庸は「三国志 Secret of Three Kingdoms」「長安二十四時」「風起隴西-SPY of Three Kingdoms-」など、どれも外れなしの名作を生み出している作家として知られています。

監督はシエ・ゾーが務め、『扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~』『ミーユエ 王朝を照らす月』などの話題作を手がけた実力派です。脚本はチン・メイとウー・ツォンが担当し、複雑なサスペンス要素と人間ドラマを巧みに織り交ぜています。

制作年は2021年で、「長安二十四時」と比較すると総製作費150億円には及ばないものの、他の時代劇と比較すれば映像も趣があって質の高い作品に仕上がっています。セットや衣装、小道具に至るまで当時の洛陽の雰囲気を丁寧に再現しており、視覚的な楽しみも十分に味わえます。

風起洛陽~神都に翔ける蒼き炎~(韓国)の独自視点による魅力分析

本作の最大の独自性は、身分も性格も全く異なる二人の男性主人公の関係性にあります。貧民街出身の復讐者と朝廷高官の次男という対照的な設定でありながら、事件を通じて深い信頼関係を築いていく過程は見応え十分です。特に、情に欠けると言われる百里弘毅が徐々に人間的な温かさを見せていく変化は、ワン・イーボーの繊細な演技力によって説得力を持って描かれています。

サスペンス要素においても、単純な謎解きではなく、洛陽の街全体を巻き込んだ壮大な陰謀が段階的に明らかになる構成は秀逸です。一つずつ色んな事件を解決するスピード感が良く、視聴者を飽きさせない工夫が随所に見られます。「長安二十四時」ほど複雑ではなく、ハラハラ度もほどほどで見やすいという評価もあり、幅広い視聴者層に受け入れられる要因となっています。

ロマンス要素についても、高秉燭と武思月の関係性が物語に深みを与えています。サスペンス(復讐もの)でラブ要素少なめかと思われがちですが、程よい感じに入り混じっており、恋愛要素を求める視聴者も満足できる構成となっています。

また、武則天時代という歴史的背景を活かした政治的駆け引きや宮廷の陰謀も見どころの一つです。女帝が治める特殊な時代設定により、通常の時代劇とは異なる緊張感と政治的複雑さが表現されており、歴史ドラマファンにとっても満足度の高い内容となっています。

キャラクター設定の細やかさも特筆すべき点で、主要人物それぞれに説得力のある背景と動機が設定されており、単純な勧善懲悪では終わらない人間ドラマとしての深みを持っています。特に武思月の月華君という別名や、皇帝から授けられた芙蓉牡丹令など、細部にまで配慮された設定は作品世界への没入感を高めています。