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秋の童話(韓国)出演者一覧とあらすじ完全解説

秋の童話(韓国)出演者一覧とあらすじ

秋の童話の基本情報
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放送年・話数

2000年放送、全16話の韓国ドラマ

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監督・脚本

ユン・ソクホ監督、オ・スヨン脚本

視聴率・評価

韓国で最高視聴率42.3%を記録した名作


■視聴サイト

秋の童話(韓国)主要出演者とキャスト詳細

メインキャスト

  • ユン・ジュンソ役:ソン・スンホン

    美術講師で画家。最愛の妹と思っていたウンソが実の妹ではないことを知りショックを受ける。アメリカから帰国後、ウンソへの愛を自覚し運命に翻弄される青年を熱演。

  • チェ・ウンソ役:ソン・ヘギョ

    ユン家の長女として何不自由なく育てられていたが、中学生のとき実子でないことが判明し実の母親に引き取られる。素直で明るい性格を持ち、貧しさゆえ進学を諦めてホテルで働く。

  • ハン・テソク役:ウォンビン

    ジュンソの親友で大手ホテルのオーナーの末っ子。シネとは恋人同士だったが、ウンソに出会い真の愛に気付く。母親と父親は愛人関係にあり複雑な家庭環境で育つ。

サブキャスト

  • チェ・シネ役:ハン・チェヨン(子供時代:イ・エジョン)

    スニムの娘として育つ。中学時代はクラスでウンソに嫉妬していたが、運命の皮肉により実の家族であるユン家の娘となる。

  • シン・ユミ役:ハン・ナナ

    ジュンソの婚約者。アメリカでジュンソと共に美術を学び、一緒に韓国に帰国する。帰国後、ジュンソの心が少しずつ離れていくのを感じ必死で彼をつなぎ止めようとする。

  • キム・スニム役:キム・ヘスク

    シネの育ての親でウンソの実母。女手一つで小さい食堂を切り盛りしながらシネを育て上げる。勝ち気な性格だが娘たちへの愛情は誰よりも強い。

秋の童話(韓国)詳細あらすじと物語の展開

幼少期の運命的な取り違え

物語は幼いジュンソが父親に連れられて新生児室にいる妹を見に来る場面から始まる。一人になったジュンソが新生児用ベッドの名札を落とし、それに気づいた看護師が新生児2名の名札を本来とは逆に戻してしまう。この運命的な出来事が全ての悲劇の始まりとなる。

中学時代の事故と真実の発覚

ジュンソと妹のウンソは中学生になり、二人と両親の家族4人は仲良く過ごしていた。1年2組のクラス委員選挙でウンソはクラス委員長に選ばれ、学年で成績1位のチェ・シネが副委員長になる。しかし、ウンソのスリップが落書きされて校内の木の枝にかけられる騒ぎが起き、ジュンソがシネの仕業を疑って抗議しようとしたとき、ウンソが交通事故に遭う。

手術を受けるウンソの血液型がB型で、共にO型の両親の子ではないことが判明する。父は訪ねた産婦人科医院の記録から実の娘はO型で、同日に生まれたB型の子がいたことを知り、妻を連れて同日に出産した女の家に向かう。

家族の別れと10年後の再会

訪ね先はほこりっぽいバラックのような食堂で、その暮らしぶりに二人は当惑する。出生時の取り違いが発覚し、ウンソは実の母親であるスニムに引き取られることになる。裕福なユン家とは対照的に、チェ家のスニムは若くして夫を亡くして生活は苦しく、長男は悪事を働いてばかりいた。

ユン家は今まで娘として育てていたウンソへの思いを断ち切れず、渡米してしまう。10年後、家庭が苦しく大学進学できなかったウンソはホテルで働いていた。

秋の童話(韓国)ロケ地アバイ村の魅力

束草市アバイ村での撮影

秋の童話」の重要なロケ地として、江原道束草市青湖洞の青草湖周辺の砂浜に位置するアバイ村が使われた。この村は韓国戦争(1950~53)以降、北韓咸鏡道から来た避難民たちが暮らし始め、「アボジ(父親)」を意味する方言「アバイ」と呼ばれるようになった。

古民家と心温まる咸鏡道の方言がそのまま残っており、ドラマが大ヒットしてから中国、日本など海外からの観光客が増えている。村のあらゆる場所で「秋の童話」という看板を見かけることができ、まさに「秋の童話一色」の観光地となっている。

名シーンの舞台「ケッペ」

村に入るために乗る小さな渡し舟「ケッペ」がこの地域の名物である。この「ケッペ」は束草市内とアバイ村を繋ぐ船で、2本の長いロープをそれぞれ一艘ずつ固定して引っ張るという手動方式で運行されている。

ケッペの上で黄色い傘をさしたウンソとジュンソがすれ違う場面は「秋の童話」の名場面として取り上げられ、15年経った現在でも多くの観光客が記念撮影を行う人気スポットとなっている。

ウンソの家と周辺の見どころ

ドラマでウンソの実家として登場した小さな店は実際に村の中に存在し、屋根にはハングルで「ウンソの家」という幕が掲げられている。この家の周辺にはイカのスンデの食堂や小さな個人商店が数軒あり、看板には「秋の童話撮影地」「秋の童話・ウンソとジュンソがおいしく食べたスンデ」などと書かれている。

秋の童話(韓国)制作秘話と隠された意外な情報

四季シリーズ第1弾としての位置づけ

「秋の童話」は、韓国の巨匠ユン・ソクホ監督による四季シリーズの第1弾として制作された。この四季シリーズは後に「冬のソナタ」「夏の香り」「春のワルツ」へと続き、アジア全体で韓流ブームを巻き起こすきっかけとなった。

タイトルに込められた「秋」は、終わりと新たな始まり、そして移ろいやすい感情を象徴しており、作品全体のトーンを決定づけている。制作陣は視聴者が共感できる家族愛や切ない恋愛をテーマに、細部にまでこだわった映像美や音楽、演出を採用している。

撮影現場でのこだわり

撮影現場では実際の秋の風景を忠実に再現するため、ロケーション撮影において季節感あふれる風景や街並みが取り入れられ、視聴的な美しさも大きな魅力の一つとなっている。束草のアバイ村での撮影では、実際の住民の協力を得て、現地の生活感あふれる場面が数多く撮影された。

キャストの意外なエピソード

ウォンビンは当時まだ新人俳優だったが、この作品への出演により一躍スターダムにのし上がることとなった。ソン・ヘギョも後にドラマ「オールイン」で実力派女優として開花したが、「秋の童話」が彼女の代表作の一つとなっている。

撮影期間中、主演のソン・スンホンとソン・ヘギョの息のあった演技が話題となり、二人の自然な兄妹愛の表現が視聴者の心を深く打った。特に最終回での別れのシーンは、撮影現場でもスタッフが涙したという逸話が残されている。

秋の童話(韓国)感動の結末と登場人物の運命

切ない愛の成就と試練

物語の終盤では、ジュンソとウンソが家族から離れ、牧場で静かな日常を過ごすようになる。ジュンソがウンソにプロポーズし、幸せな時間が訪れるかと思いきや、今度はウンソの体調が急変する。「十分幸せだから、もうやめよう」と涙するウンソに、ジュンソは「一生お前といても足りないよ」と告げて手を取り、薬指に指輪をはめる感動的なシーンが描かれる。

最終回での衝撃的な展開

周囲の反対を押し切り、結婚に向けて歩み始めた二人だが、ウンソの病状は悪化していく。見舞いに訪れたユミにウンソは頼む。「決してジュンソには病気のことを言わないでほしい。必ず治る」と。しかし運命は残酷で、最終的にウンソは病気により命を落とすことになる。

ウンソの葬儀後、涙を流しウンソの面影を追いながら街をさまよっていたジュンソはトラックに跳ねられる。この結末は視聴者に深い余韻を残し、多くの人々の心に永続的な印象を与えた。

登場人物たちのその後

テソクはウンソを一途に愛し続けたが、最終的にウンソの幸せを願い身を引く選択をする。シネは本来の家族であるユン家で新しい人生を歩み始めるが、育ててくれたスニムへの感謝の気持ちを忘れることはない。スニムは娘たちの幸せを願いながらも、複雑な心境で物語を見守り続ける。

この作品が韓国で最高視聴率42.3%を記録し、アジア全体で韓流ブームを巻き起こしたのは、単なる恋愛ドラマを超えた家族愛と運命への深い洞察があったからである。視聴者一人ひとりに深い共感と生きる力を与える作品として、現在でも多くの人々に愛され続けている。