麗姫と始皇帝~月下の誓い~出演者一覧とあらすじ
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麗姫と始皇帝~月下の誓い~メインキャスト出演者紹介
主演キャスト一覧
- 麗姫(公孫麗)役:ディリラバ
- 中国・新疆ウイグル自治区出身の人気女優
- 代表作:「三生三世十里桃花」「逆転のシンデレラ~彼女はキレイだった」
- 剣術の名手で始皇帝の初恋相手となるヒロイン役
- 嬴政(始皇帝)役:チャン・ビンビン
- 中国の若手実力派俳優
- 代表作:「シンデレラはオンライン中!」「皇帝の恋 寂寞の庭に春暮れて」
- 絶対的な権力を持つ秦国大王で、麗に一途な愛を抱く
- 荊軻役:リウ・チャン
- 麗の兄弟子で初恋の相手
- 代表作:「北京女子図鑑」
- 後に燕国の刺客として始皇帝と対峙する運命
主要サブキャスト
- 韓申役:リー・タイ – 麗のもう一人の兄弟子
- 蘭役:ナタリー・チャン – 宮廷の重要な役割を担う
- 公孫羽役:楊哲 – 麗の祖父で衛の総帥
- 祖太后役:廖学秋 – 秦の宮廷で権力を握る
- 敏夫人役:邱意濃 – 宮廷内の陰謀に関わる重要人物
このドラマの魅力は、実力派俳優陣による迫力ある演技合戦です。特にディリラバとチャン・ビンビンは同じ事務所所属で、息の合った演技を披露しており、複数のヒット作で共演を重ねているコンビです。
麗姫と始皇帝~月下の誓い~詳細あらすじと物語の背景
物語の時代設定と背景
紀元前240年頃の戦国時代、秦の侵攻により周辺諸国が抵抗していた動乱の時代が舞台です。この時代は中国史上最も激動の時期の一つで、後に中国を統一する始皇帝の若き日の姿を描いています。
基本あらすじ
祖国である衛を追われた公孫家の娘・麗は、2人の兄弟子と共に衛の総帥である祖父・公孫羽のもとで剣術の腕を磨いていました。ある日、麗は偶然にも少年時代の嬴政(後の始皇帝)を追手から救い、この出会いが運命を大きく変えることになります。
美しく成長した麗は秦軍から追われる身となり、共に逃げていた二番兄弟子・荊軻が麗の前で負傷してしまいます。麗は荊軻の命を救うため、負った傷の解毒薬と引き換えに嬴政のいる秦宮に入ることを決意します。しかし、この時麗はひそかに荊軻の子供を身ごもっていたのです。
物語の展開と見どころ
麗は荊軻への気持ちを押し殺して秦宮に入り、やがて男児を出産し「天明」と名づけます。出産後、嬴政は絶対的な権力を行使し、麗を自分のものにしようとしますが、麗は天明を守るために嬴政の言うことに従います。
物語が進むにつれて、麗は嬴政を拒んでいましたが、嬴政の孤独や苦悩に触れ、次第に心を寄せていくようになります。一方で荊軻は後に燕国の刺客として始皇帝と対峙する運命にあり、複雑な三角関係が展開されます。
麗姫と始皇帝~月下の誓い~キャラクター相関図と人物関係
主要人物の相関関係
🔥 恋愛関係
- 麗 ⇄ 荊軻(初恋同士、子供の父親)
- 麗 ← 嬴政(一方的な愛から相思相愛へ)
- 麗 ← 韓申(密かな想い)
⚔️ 師弟・家族関係
- 公孫羽(祖父)→ 麗(孫娘)
- 公孫羽 → 荊軻、韓申(弟子)
- 麗、荊軻、韓申(兄弟弟子関係)
👑 政治的対立関係
- 嬴政(秦) vs 荊軻(後の燕国刺客)
- 秦国 vs 各諸侯国(衛、燕など)
宮廷内の複雑な人間関係
宮廷では敏夫人、楚夫人、祖太后などが権力闘争を繰り広げており、麗も巻き込まれていきます。特に敏夫人は麗に対して敵意を抱き、丹太子逃亡への関与と荊軻との再会を暴露するなど、陰謀の中心人物として描かれています。
意外な人物設定
このドラマでは、基本的に麗が始皇帝、荊軻、もう1人の兄弟子に自分の考えを押し付けて行動するため、「男たちが可哀想なくらいに振り回される」という独特の構造になっています。これは一般的な歴史ドラマとは異なる視点で、女性が物語の中心として強いキャラクター性を持っていることが特徴です。
麗姫と始皇帝~月下の誓い~制作背景と撮影秘話
制作規模と予算
本作は総製作費約34億円という破格の予算で制作された超大作です。この莫大な予算は、壮大なスケールの映像美や細部まで美しく色鮮やかで煌びやかな衣装、壮麗なセットの製作に投じられました。
撮影と演出の特徴
- 演出:劉新(代表作:「愛情万万歳」)
- 脚本:陳慧如(代表作:「威廉王子〜Prince William」「ショコラ」)
- 原作:温世仁「秦時明月之荊軻外伝」
撮影では中国の歴史的建造物や自然の美しいロケーションが多数使用され、戦国時代の雰囲気を忠実に再現しています。特に宮廷シーンでは、当時の建築様式を忠実に再現した巨大なセットが話題となりました。
キャスティングの背景
ディリラバとチャン・ビンビンの共演は、同じ事務所所属という関係もあり、複数のヒット作で息の合った演技を披露してきた実績があります。2人の自然な演技の相性は多くのファンから支持され、本作のメガヒットの要因の一つとなっています。
日本での放送情報
日本ではBS11で日本語字幕放送として全48話が放送されました。戦国時代の中国を舞台とした歴史ロマンスとして、日本の視聴者にも馴染みやすい内容となっており、始皇帝や荊軻など日本でもよく知られた歴史人物が登場することも人気の理由です。
麗姫と始皇帝~月下の誓い~隠された見どころと独自解釈
女性主導の物語構造
このドラマの最も特徴的な点は、従来の歴史ドラマとは異なり、女性である麗が物語の中心となって男性キャラクターたちを動かしていく構造です。通常、始皇帝を主人公とした作品では男性の権力闘争が中心となりますが、本作では麗の意志と行動が全ての展開を左右します。
剣術と女性の自立
麗が剣術の名手として描かれているのは、単なる設定ではありません。戦国時代という男性社会において、武芸に長けた女性として自立し、運命を自ら切り開いていく姿勢を象徴しています。これは現代の女性視聴者にも強く響く要素となっています。
歴史人物の新しい解釈
荊軻といえば中国史上有名な刺客として知られていますが、本作では恋に悩む一人の青年として人間的に描かれています。また始皇帝も、絶対権力者でありながら恋に苦悩する一面を持つキャラクターとして新しい解釈が加えられています。
現代的な恋愛観の投影
紀元前の時代設定でありながら、複雑な三角関係や女性の自己決定権など、現代的な恋愛観が巧妙に織り込まれています。これにより、古代の物語でありながら現代の視聴者が共感しやすい内容となっているのが特徴です。
視覚的な美しさの追求
総製作費34億円の大部分は、映像美の追求に費やされています。特に月光のシーンや剣術の場面では、幻想的で美しい映像表現が印象的で、「月下の誓い」というサブタイトルにふさわしい詩的な美しさが表現されています。
このドラマは単なる歴史ロマンスを超えて、現代女性の自立と愛の選択を古代中国の舞台に投影した、新しいタイプの歴史エンターテイメント作品として高く評価されています。全48話という長編でありながら、複雑に絡み合う人間関係と美しい映像美で最後まで飽きることなく楽しめる傑作です。