馬医(韓国)出演者一覧とあらすじ
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馬医(韓国)主要キャスト詳細プロフィール
韓国時代劇『馬医』の主要キャストは、実力派俳優陣が勢揃いしています。
ペク・クァンヒョン役:チョ・スンウ
本作の主人公となる馬医から御医まで上り詰めた人物です。チョ・スンウは1980年3月2日生まれの韓国俳優で、ミュージカル界でも高い知名度を誇ります。2000年に映画「春香伝」で俳優デビューし、「ラブストーリー」「マラソン」などの作品に出演。本作では2012MBC演技大賞の大賞を受賞しました。動物好きの彼は撮影の2ヶ月以上前から馬と親しくなる時間を作り、馬を洗ったり毛をくしですいたりして役作りに励みました。
カン・ジニョン(ヨンダル/チニョン)役:イ・ヨウォン
医女として活躍し、クァンヒョンとの恋愛を描く重要な役柄です。実は本当の身分は両班の娘でありながら、奴婢として生きることになった複雑な背景を持ちます。
イ・ソンハ役:イ・サンウ
チニョンに想いを寄せる両班出身の男性で、クァンヒョンのライバル的存在です。しかし対等で平等な姿勢を示す素敵な人物として描かれています。
チャン・インジュ役:ユソン
天才的な鍼術を持つ医女として登場します。カン・ドジュン、イ・ミョンファンと共に身分を超えた友情を築いていました。
馬医(韓国)脇役キャスト完全ガイド
脇役キャストも実力派揃いで物語を支えています。
カン・ドジュン役:チョン・ノミン
クァンヒョンの実父で、朝廷の陰謀に巻き込まれ処刑される悲劇的な人物です。名家に生まれながら貧しい民を救うために医師の道を選んだ理想的な医師でした。
イ・ミョンファン役:ソン・チャンミン
身分の低い馬医出身でありながら医学界の頂点を目指していましたが、朝廷の陰謀でドジュンを裏切ることになります。
コ・ジュマン役:イ・スンジェ
首医として心優しい医師で、クァンヒョンの師匠となります。クァンヒョンの才能を見抜き、彼を支える重要な存在です。
チュ・ギベ役:イ・ヒド
馬医でクァンヒョンの師匠として登場し、クァンヒョンを息子のようにかわいがります。
オ・ジャンバク役:メン・サンフン
クァンヒョンが子どもの頃に島で文字を教えていた先生で、都に来てからは雑炊屋の料理長として再会します。
ペク・ソック役:パク・ヒョッコン
カン・ドジュンを慕う奴婢で、クァンヒョンの命を救うため自分の娘チニョンとすり替えた恩人です。
馬医(韓国)あらすじ前半編:運命の出会いと別れ
17世紀朝鮮王朝時代、共に医学の道を志し身分を超えた友情で結ばれた三人の若者がいました。カン・ドジュン(チョン・ノミン)、イ・ミョンファン(ソン・チャンミン)、チャン・インジュ(ユソン)は互いに腕を磨き夢に向かって歩んでいました。
文官試験をトップで合格しながら医師を志すカン・ドジュン、身分の低い馬医だったイ・ミョンファン、天才的な鍼術をもつ医女チャン・インジュの3人は典医監で身分を超えて親交を深めていました。
しかし朝廷内の陰謀による昭顕世子暗殺事件に巻き込まれ、その友情は悲しくも崩れてしまいます。清から帰国した昭顕世子を脅威に感じた仁祖の命で毒を盛られ体調が悪化した世子を守ろうと奔走するドジュンでしたが、イ・ミョンファンの裏切りによってカン・ドジュンは世子暗殺の罪をかぶせられ処刑されてしまいます。
同じ頃生まれたドジュンの息子も命を狙われますが、かつて妻と娘をドジュンに救われた船頭ソックが自分の娘の赤子とすり替えて難を逃れます。こうしてドジュンの息子はクァンヒョンと名付けられ、ソックの息子として成長していくことになります。
馬医(韓国)あらすじ後半編:馬医から御医への道のり
トジュンとミョンファン、そしてインジュの友情が朝廷の陰謀によって崩れてから12年後、小さな島で平和に暮らしていたクァンヒョンの日常は養父・ソックの死で一変します。ある日クァンヒョンは田舎の島を抜け出し都に向かいますが、クァンヒョンを探して上京したソックが官軍に追われて命を落とし、さらにクァンヒョンも追い詰められ崖で矢を打たれて海に転落してしまいます。
死んだと思われていたクァンヒョンでしたが、後日牧場で藁を積んだ荷車から瀕死の状態で発見されます。その後馬医を志すようになった彼は医女・チニョンと出会い惹かれ合うようになります。彼女を含め多くの人々に成長していくうち、クァンヒョンはやがて医官になる夢を抱きます。
獣を扱う「馬医」という職業は名馬よりも価値が低い卑しい職業とされ、卑しい身分が王族を診察するなんてありえないという高いハードルがありました。また薬草や鍼では完治しない病気を刃物で人体を切り裂いて外科手術で治すという恐ろしい発想は当時受け入れられない時代でした。
クァンヒョンはこれらの高いハードルを乗り越え、信頼を得て最終的には王の主治医「御医」まで上り詰めることになります。困難にぶつかりながらも馬の医者から王の主治医にまでなった実在の人物ペク・クァンヒョン(1625~1697)の波乱に満ちた生涯を描いた感動の物語です。
馬医(韓国)独自視点:外科手術という革新的医療の導入
『馬医』の最も注目すべき独自の視点は、17世紀朝鮮王朝時代における外科手術という革新的医療技術の導入過程を描いている点です。当時の朝鮮では腫物により命を落とす人が多く、王様や権力者も例外ではありませんでした。
従来の韓医学では薬草や鍼治療が主流でしたが、クァンヒョンは馬の治療で培った外科的技術を人間の治療に応用するという画期的なアプローチを試みます。これは現代でいう獣医学から人間医学への技術転用という、医学史上非常に興味深い展開です。
刃物で人体を切り裂く外科手術は当時「恐ろしい発想」として受け入れられない時代背景の中で、身分制度の壁と医学的偏見の両方と戦わなければならないクァンヒョンの苦悩が丁寧に描かれています。
さらに興味深いのは、動物と人間の生理学的類似性を活かした治療法の開発という現代的なテーマが、17世紀の物語の中に自然に組み込まれている点です。これにより単なる身分差恋愛ドラマを超えた、医学発展史のドラマとしても楽しめる作品となっています。
王女淑徽(スッキ)がクァンヒョンに猛アタックする可愛らしいじゃじゃ馬王女として描かれるなど、重厚なテーマの中にもユーモアや温かみのある人間関係が織り込まれているのも本作の魅力の一つです。
韓国時代劇の巨匠イ・ビョンフン監督が全8演出作品の第七弾として手がけた本作は、2012年から2013年にかけてMBCで全50話が放送され、高い視聴率と評価を獲得しました。実在の人物をモデルにしながらも創作を交えることで、歴史の重みと現代的な感動を両立させた傑作時代劇として多くのファンに愛され続けています。
参考:MBC公式サイトでは詳細なキャスト情報や制作秘話が紹介されています
参考:各話のあらすじと見どころが詳細に解説されています
https://www.ch-ginga.jp/detail/bai/episodelist.html
参考:実在人物ペク・クァンヒョンの歴史的背景について詳しく説明されています