ホンイェジの出演作品と映画ドラマでの活躍
ホンイェジの映画デビュー作『2037』での衝撃的な演技
ホンイェジは2022年の映画『2037』で女優としてのキャリアをスタートしました。この作品では19歳の少女が強姦被害に遭い、正当防衛で相手を撲殺した後に殺人罪で収監される重いテーマを扱っています。
映画の中でホンイェジは番号「2037」を付けられた少女として、監獄で出会った囚人たちと支え合いながら傷を癒していくヒューマンストーリーを演じました。PRODUCE48出身という経歴を持つ彼女にとって、このデビュー作は演技者としての本格的な挑戦の場となりました。
新人女優としては非常に重いテーマの作品でのデビューでしたが、この作品での演技が評価され、その後のドラマ出演への道筋を作ることになりました。映画『2037』は2022年6月8日に公開され、ホンイェジの女優としての出発点となった記念すべき作品です。
ホンイェジの時代劇『幻影恋歌』での主演としての魅力
2024年にはKBS2で放送された時代劇『幻影恋歌』で主演を務めました。この作品では復讐を夢見る没落した王孫ヨンウォル役を演じ、新人であるにもかかわらず安定的な演技力で視聴者に強い印象を残しました。
『幻影恋歌』での演技について、ホンイェジ自身は「2024年を『幻影恋歌』で始めることができて幸せでした。ヨンウォルと共に泣いて笑い、ときめきながら『幻影恋歌』を見てくださった視聴者の皆さんにも感謝します」とコメントしています。この発言からも、彼女がこの作品に対して深い愛着を持っていることがわかります。
時代劇という特殊なジャンルでの主演は、現代劇とは異なる表現力が求められますが、ホンイェジは王孫という高貴な身分の役柄を自然に演じ切りました。この作品での成功により、彼女の演技の幅の広さが証明されることになりました。
ホンイェジとEXOスホ共演『世子が消えた』での話題性
2024年4月13日から放送されたMBN週末ドラマ『世子が消えた』では、EXOのスホと共演してヒロインのチェ・ミョンユン役を演じました。この作品は世子（王の跡継ぎ）が世子嬪となる女性によって誘拐されることから始まる朝鮮版ロマンスコメディドラマです。
ドラマは放送開始後からじわじわと人気を集め、着実に視聴率を更新していきました。最終話では瞬間最高視聴率5.6％、全国視聴率5.1％を記録し、4話連続で最高視聴率を更新するという好成績を収めました。
『世子が消えた』でのホンイェジの演技は、父チェ・サンロクとミン・スリョンの禁断の愛が全ての悪行の根源であることを知り、複雑な感情を表現する難しい役どころでした。彼女は罪悪感に苛まれながらも愛を貫こうとするキャラクターを繊細に演じ分けました。
ホンイェジの演技における独自の表現力と今後の可能性
ホンイェジの演技の特徴として、透明感のあるビジュアルを活かした時代劇やファンタジー系作品での存在感が挙げられます。彼女の清楚で上品な外見は、王族や貴族の役柄に非常によく似合い、時代劇における重要な要素となっています。
また、PRODUCE48での経験を通じて培った表現力は、演技においても重要な基盤となっています。オーディション番組での厳しい競争を経験したことで、カメラの前での自然な立ち振る舞いや感情表現に長けているのも彼女の強みです。
映画『ザ・ディナー』では、ソル・ギョング、チャン・ドンゴン、キム・ヒエ、スヒョンといった韓国を代表する大物俳優たちと共演し、ソル・ギョング演じるジェワンの娘・ヘユン役を務めました。この経験について彼女は「本当に幸せで、大切な時間だった」と語っており、演技者としての成長の場となったことが伺えます。
ホンイェジの出演作品から見る演技スタイルの変遷
デビュー作『2037』から現在まで、ホンイェジの演技スタイルには明確な変遷が見て取れます。最初の映画では重く暗いテーマの作品で内面的な演技を中心としていましたが、その後の時代劇では華やかで優雅な表現力を身につけました。
『幻影恋歌』では復讐という重いテーマを扱いながらも、王孫としての品格と情熱的な愛情の両面を表現しました。一方、『世子が消えた』では更にコメディ要素も加わり、シリアスからコミカルまでの幅広い感情表現を見せています。
特に注目すべきは、彼女が短期間で異なるジャンルの作品に挑戦し続けていることです。映画からドラマへ、現代劇から時代劇へと活動の場を広げ、それぞれで異なる魅力を発揮しています。これは新人女優としては非常に珍しいキャリアパターンで、彼女の適応力の高さを物語っています。
今後も様々なジャンルでの挑戦が期待される中、ホンイェジがどのような新しい魅力を見せてくれるのか、ファンの注目が集まっています。彼女の演技スタイルの更なる進化と、より大きな役割での活躍が期待されています。