新正俊 出演作品一覧と経歴
新正俊の初期舞台作品と映画出演
新正俊の俳優としてのキャリアは16歳での役者デビューから始まりました。初期の出演作品としては、2017年に公開された映画「関ケ原」で小姓役として出演したことが挙げられます。この映画出演は彼の演技キャリアの貴重な一歩となりました。
舞台俳優としての活動初期には、「戦場の翼」(2019年6月25日~29日、シアター代官山 / 7月5日~7日、ナレッジシアター)や「新選組リメンバー」(2020年1月15日~21日、シアター代官山 / 2月1日~3日、ナレッジシアター)で平山五郎役を演じるなど、着実にキャリアを積み重ねていきました。
One on Oneシリーズの「back-to-back」、「face-to-face」(2022年9月22日~27日、新宿シアタートップス)でワダ役、「side-by-side」(2024年2月8日~18日、赤坂RED/THEATER)でも同じくワダ役を演じるなど、継続的な役柄も担当しています。
また、WBB vol.19「ウエスタンモード」(2021年12月21日~28日、スペース・ゼロ)ではトッド役として出演し、多様な作品に取り組んできました。
新正俊のブレイク作品とMANKAI STAGE『A3!』での活躍
新正俊の俳優としての知名度を大きく高めたのは、MANKAI STAGE『A3!』シリーズでの兵頭九門役です。このシリーズは2.5次元舞台として高い人気を誇り、新正俊は夏組メンバーとして多くのファンの心を掴みました。
MANKAI STAGE『A3!』ACT2! ~SUMMER 2022~(2022年7月16日~24日、TACHIKAWA STAGE GARDEN / 7月29日~8月5日、COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール / 8月12日~21日、TACHIKAWA STAGE GARDEN)をはじめ、ACT2! ~AUTUMN 2023~、ACT2! ~SUMMER 2023~など、シリーズを通して兵頭九門役を演じ続けています。
2024年にはMANKAI STAGE『A3!』〜Four Seasons LIVE 2024〜にも出演し、さらに2025年にはMANKAI STAGE『A3!』ACT3! 2025への出演も決定しています。
兵頭九門役での彼の演技は、特に声のカスレ具合や元気な雰囲気感が原作キャラクターそのものと評価され、「声帯が兵頭九門すぎる」「あの絶妙な声のカスレ具合、元気感そのまんま」と称賛されています。夏組の中では「弟組」ながらも頼れるお兄さん的存在として、キャラクターの成長も表現し続けています。
新正俊の主演作品と演技の幅広さ
新正俊の俳優としての実力が遺憾なく発揮されたのが、主演を務めた作品です。特に2023年6月に上演されたアグレッシブ ダンス ステージ『DEAR BOYS』では主演の哀川和彦役を演じ、大きな注目を集めました。
この作品は、バスケットボール漫画を原作とした舞台で、新正俊自身も「中学3年間はバスケに夢中だった」という経験を活かし、瑞穂高校バスケットボール部のエースで「天才」と称される主人公を熱演しました。演出は梅棒の伊藤今人氏、脚本は畑雅文氏が担当し、ダンスと演技を融合させた熱い舞台となりました。
また、2024年5月2日~4日には音楽劇『瀧廉太郎の友人、と知人とその他の諸々』(北沢タウンホール)で瀧廉太郎役を、2024年8月10日~25日には舞台『ブロードキャスト』(恵比寿・エコー劇場)で町田圭祐役を主演として演じるなど、主役級の役柄を次々と任されるようになっています。
これらの作品を通じて、新正俊は明るく元気なキャラクターから繊細な感情表現が求められる役まで、幅広い演技力を見せています。特に彼のダンスの経験を活かした身体表現は、多くの作品で高く評価されています。
新正俊の舞台『魔法使いの約束』と2.5次元舞台での評価
新正俊が2.5次元舞台に初参加したのは、「舞台『魔法使いの約束』第1章」でした。このシリーズでは真木晶(賢者)役を演じ、ゲームの人気キャラクターを見事に舞台上で再現しました。
舞台『魔法使いの約束』は、DMM GAMESの人気ゲームを原作とする2.5次元舞台で、新正俊はこの作品を通じて2.5次元舞台俳優としての地位を確立しました。彼自身のインタビューによると、この役では「みんながやる芝居を受けて、その時の感情で全部返していこう」と考えて演じていたそうです。
2.5次元舞台での活躍は、MANKAI STAGE『A3!』シリーズとともに、新正俊の代表作となっています。原作ファンからも「キャラクターそのもの」という高い評価を受け、2.5次元舞台俳優として確固たる地位を築きました。
2024年6月6日~16日には舞台『文豪とアルケミスト 旗手達ノ協奏(デュエット)』(シアターH / 6月21日~23日、京都劇場)で広津和郎役を演じるなど、2.5次元舞台での活躍の場を広げています。
新正俊の2025年の出演予定作品と今後の展望
2025年に向けて、新正俊の活躍はさらに広がりを見せています。2025年1月11日~26日にはサンシャイン劇場で、1月30日~2月2日には梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される「ライドカメンズ The STAGE」に深水紫苑 / 仮面ライダー紫苑役として出演予定です。
また、2024年11月28日~12月4日にあうるすぽっと、12月12日~17日にナレッジシアターで上演されるブルーシャトルプロデュース「松陰狂詩曲(ラプソディ)」では、吉田稔麿役として松田岳演じる吉田松陰とW主演を務めることが決定しています。この作品では「諸君、狂いたまえ」というキャッチコピーと共に、幕末の志士たちの物語が描かれます。
さらに、2024年9月14日~16日にCOOL JAPAN PARK OSAKA WWホール、9月20日~29日に品川プリンスホテル ステラボールで上演されるミュージカル『七色いんこ』では我利屋役を演じる予定です。
これらの出演予定作品を見ると、2.5次元舞台から歴史物、ミュージカルまで幅広いジャンルで活躍の場を広げていることがわかります。また、2024年10月28日には「新正俊2025カレンダーブック」も発売予定で、俳優としての人気の高まりを感じさせます。
新正俊は自身のインタビューで「お芝居をちゃんと本格的にやろう、お芝居一本でいこうと思ったのは2~3年前」と語っており、演技への真摯な姿勢と向上心が今後さらなる飛躍をもたらすことが期待されています。
新正俊のプライベートと役者としての素顔
舞台上での華やかな姿とは対照的に、新正俊のプライベートは意外にも静かな一面があります。インタビューでは「普段の僕は明るくない方だと思う」と語り、映画を観たり、絵を描いたり、写真を撮りに行ったりするのが好きで、一人で過ごす時間を大切にしているようです。
特技としては公式プロフィールにダンス・殺陣・ルービックキューブが挙げられており、多彩な才能の持ち主であることがうかがえます。また、お酒好きとしても知られ、以前はビールを好んでいましたが、最近は焼酎のソーダ割りにハマっているとのこと。年上の方と一緒に飲むことが多いからか、焼酎や日本酒、ワインを飲む機会が増えているそうです。
役者としての転機については、シェイクスピアの作品などを手がける師匠との出会いがあったと語っています。その師匠のもとで1年間ほど芝居の稽古をつけてもらい、仕事の合間に新潟に通って演技を学んでいたそうです。「その期間がなかったら、今の自分はなかった」と語るほど、彼の役者としての成長に大きな影響を与えた出来事だったようです。
役作りについては、相手の演技に応じて「相手が攻めてくるなら受けるし、逆なら攻めていく」というスタイルを持っており、柔軟な対応力が彼の演技の特徴の一つとなっています。
2023年には自身のオフィシャルサイトとオフィシャルファンクラブ “Ponte” を開設し、ファンとの交流も大切にしています。舞台俳優として着実にキャリアを積み重ねながら、自身の世界を広げ続ける新正俊の今後の活躍にますます注目が集まっています。
新正俊のカレンダーブック発売とプロフィールに関する詳細情報
アグレッシブ ダンス ステージ『DEAR BOYS』主演時のインタビュー記事